サトシ達と遊んだ翌日
レティーはカスミと一緒に薔薇園に来ていた
レティーはカスミから今日マサラタウンからまた旅に出ると聞いていた
ごめんね
急に押しかけて
平気ですわ
レティーがそう答えるとカスミは笑ってくれた
私ね
旅に出る前にレティーともっと仲良くなりたいと思ったの
だから旅に出る前に色々聞かせて?
それって…
質問ってことですの?
そうね
そうなるわね
いいですわ
私でよければ答えられることは答えますの
ありがとう
レティー
じゃあ
早速なんだけどレティーって好きな人とかいるの?
好きな人ですの?
いませんわ
以外
そうですの?
うん
だってレティーすっごく可愛いもの絶対に好きな人ぐらいいるって思ったたもの
可愛いなんて…そんなことありませんわ
カスミの方が可愛いですの
うふふ
ありがとう
好きな人はいませんが
告白されたことはありますわ
えぇ!
うそあるの!?
えぇ
一度ほど
返事とかしたの?
いいえ
しませんわ
してないの?
する前に
マサラタウンに帰ってしまったので返信返してませんの
一回も?
えぇ
名前とか知ってるの?
いいえ
知りませんわ
その場で仲良くなって遊んだだけの中ですの
ですから
相手の名前すら知りませんの
へぇー
そうなことがあったんだ
返事返してたらどうしてたの?
お断りしておりました
どうして?
私は…
その時はそこまで仲良くはなかったので…
ですが
今また再開して仲良くなればどうなるかはわかりませんわ
そう
その子に会えるといいね
えぇ
今度こそ名前聞きたいですわ
特徴とかないの?
もし似たような人物がいたら教えてあげるわ
いいんですの?
えぇ
もちろんよ
ありがとうですの
ポケモントレーナーになりたいと話してましたわ
パートナーポケモンにピカチュウを選びたいとも話してましたの
へぇ
そうなんだ
わかったわ!
似たような人がいたら教えるわね?
相手はレティーのこと知ってるの?
えぇ
最後に帰る前に名前だけ紙に書いて渡しましたわ
レティーグレイと…
そう…
わかった!
ありがとね?
レティーと恋バナできて嬉しかったわ
こ…恋バナ!?
いつ恋バナになってましたの!?
えぇ
さっきの告白されたあたりからに決まってるじゃない
…!?
恋バナではわりませんわ!
それに私は好きではありませんの
でも
今会えばわからないんでしょ?
うっ…
そうですけど…
でもレティーのこともっと知れてよかったわ
また教えてね?
えぇ
もちろんですわ
カスミとそんな会話のあとカスミからいくつか質問されたあとカスミと別れることになった
今日は本当に楽しかったわ
えぇこちらこそですの
今度来た時旅の話聞かせるわね?
うふふ
楽しみに待ってますの
…
レティー?
カスミ…
お願いがありますの
?
なに?お願いって
サトシにもう手紙は送らなかっていいと言ってもらえませんの?
えっ?
どうして?
手紙を送ってもらうほどに思ってしまいますの
私がサトシの旅の邪魔をしているのではないかと
そんなこと…
現に今だってそうですわ
旅の途中しかもまだポケモンリーグへの挑戦権も獲得してないと知ってますの
たしかにそうね
だから手紙を私に送ることで
旅の邪魔をしているのではと思ってしまいましたの…
レティー
だから…
サトシがちゃんと旅をしてポケモンリーグへの挑戦権を獲得してポケモンリーグに出るまで手紙を送らないでと話してもらえませんの?
それはできないわ
どうしてですの!?
たしかにね
レティーの言ってることは筋は通ってるわ
なら…
でもねレティー
サトシはレティーに手紙を書いて送る時とっても嬉しそうなの
えっ?
いつもバトルのことばっかりだけどバトルの話とかと同じぐらいレティーとの話で喜んでるし
手紙を出すときなんてもっとよ
……
そんな顔をするサトシから
レティーのために送る手紙をやめてほしいなんて言えないわ
多分タケシも同じこと言うと思うわ
知らなかったですわ
サトシがそんな…
そうよね
手紙では伝わらないことがあるわよ
だからこれからも手紙受け取ってあげて?
えぇ
そうしますわ
カスミからその話を聞いたレティーは涙を少し流していた
それは悲しい涙ではなく嬉しい涙だった
そんな顔を見たカスミは微笑んでいた
カスミ
ありがとうですわ
えっ?
私はなにもしてないわ
うふふ
そうですわね…これは私の独り言ですわ
えぇ
そうね
じゃあ私行くね?
えぇ
カスミにそう答えるとカスミは満足したかのようにレティーの家の前で待っている2人の元へと歩いて行った
そんな後ろ姿を見たレティーは小さな声でこういった…
あなた方の旅に幸が在らんことを祈ってます
どうか彼らの旅の未来を見守ってください…
レティーは大切な幼馴染と親友と友達の旅を願いながら手を合わせ握ってそう言った
温かな風がレティーの大切な3人の旅立ちを見守るかのように吹いていた
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