リオルと暮らし始めて二週間がたったある日
手紙が届いた
レティーへ
元気にやってますか?俺は元気!
カスミとタケシの3人で旅をしていてとても楽しいぜ!カスミとタケシにレティーの話をしたら会いたいって言ってたなので近々マサラタウンに帰ってくる予定でいるその時にレティーさえ良ければカスミとタケシに会ってみないか?
ポケモン達にも合わせるから楽しみにしてろよ!
サトシより
うふふ
えぇ是非会いたいわ楽しみにしてるのですの
レティーはサトシからの手紙を読んで微笑んでいた
レティー?どうしたの?
リオル実はねサトシからの手紙が届いたのよ
いつものことでしょ?
えぇいつもののことよ?
でも今回は少し違うのようふふ楽しみですの
?
(モヤモヤする)
(なんで?)
レティーはサトシからの手紙を大事に持っていつもサトシからの手紙をしまっている箱の中にしまったその時のレティーは一段と嬉しそうだった
リオルはそんなレティーを見てモヤモヤとした気持ちが芽生えた
レティー僕少し外行ってくるね?
…?
えぇきおつけていってらっしゃいですの
うん
リオルはその場にいづらくなりレティーの部屋から出た
(なんでモヤモヤするんだろう?)
ドン
リオルは誰かとぶつかった
おや?
すまなかったねケガはないかい?リオルくん
あらあら
大丈夫?ケガはありませんか?
リオ
(大丈夫)
よかったケガはなさそうだね
えぇ本当によかったわ
それより何かあったのかい?
随分と暗い顔をしていたけど?
もしよければ相談に乗るわよ?
リオ…
(話してもいいのかな?)
少し場所を変えよっか?
そう言ってシャロンはマリアとリオルを連れて植物園に来ていた
植物園に入るとそこには沢山のポケモン達がいた
⁉︎
(なんでこんなにポケモンがいるの?)
ここは外見は植物園なんだけど中はポケモン達が暮らしてるハウスなんだ
うふふ
ここのポケモン達は私とシャロンさんのポケモンなのよ
…
(レティーはポケモン好きだって言ってたでも1人は寂しいとも言ってた植物園に来ていれば寂しくないはずなのにどうして?
今までこなかったんだろう?)
リオルがそう思うのには理由があった
レティーはポケモンが大好きで暇があればポケモン図鑑の本を読んでいたりリオルを連れていろんな場所に行ったりポケモンの話をしていた…
なのにポケモン達がいる植物園には近づかなかったしそれ以前に植物園があることさえリオルには話さなかった
レティーがまだ幼い頃はよくここに遊びに来ていたわ
あぁそうだね
でもそのせいでレティーはああなってしまった
……
(レティーに一体何があったの?)
リオルはシャロンとマリアが話していることが気になっていただがリオルは聞けなかったまだレティーの両親を信用していなかったからただ黙って聞いていた
これから話すことは私たちのひとりごとだと思ってくれていい
……
レティーが幼い頃私たちは仕事で忙しくってレティーの遊び相手ができなかったの
その時に私たちは自分たちのポケモン達がいるハウス(植物園)に連れて行ってポケモン達にレティーの遊び相手を頼んだんだ
レティーはとても喜んでいたわ
当時からポケモンのことが大好きでいつも私たちにポケモンの話をしてって言ってきたほどに
……
(じゃあなんで行かなくなったんだろう?)
だけどある日
レティーをいつもののようにポケモン達にレティーの遊び相手を任せて私たちは仕事をしていた
仕事が一段落してレティーの様子を見にシャロンさんと一緒にハウスに行ったの
そうしてハウスに入ってレティーを探したんだ
そうしたらいるはずのレティーがどこにもいないんだ
どこを探しても見当たらなかったの
シャロンさんと私が焦っていると私たちのポケモン達が教えてくれたの
執事が来て「お嬢様旦那様と奥様が外で待ってます一緒にいきましょう」って言って連れて行ったって必死になって教えてくれたんだ
!?
(もしかして…)
リオルはなんとなくだが予想はしていた幼いレティーをこの家の執事が連れ去り酷いことをしたんだと
ここから先は言えないが
そのせいでレティーは植物園に来なくなってしまった
それどころか植物園の存在を忘れたかのように振る舞うようになったの
お医者様に一回見てもらったの
そうしたら一種の記憶喪失だとおっしゃっていたの
私たちは心配だったんだもしかしてレティーがポケモン達のことが嫌いになっているんではないかと
でもそれはなかった
だから私たちは安心もしたわ
でも不安もあったわ
執事達が協力をしていたと考えると全員辞めさせなくてはならなかった
だけどその分問題もあったわ
私たち2人がいない時にレティーが1人になってしまうその時にお世話をしてくれる人がいなくなってしまう問題が
……
(じゃあどうして今は2人いるんだろう?)
気になったのかしら?
どうして執事が2人いるのかしらって
あの2人は孤児院から引き取った子達なんだ
しかもレティー自身に選ばしたの
!?
(だからレティーはあの2人の前でも平気だったんだ)
リオルはレティーの秘密を知ったのと同時に執事との関係を知ったことに驚いていた
だからね?
レティーがあなたを連れてきた時は本当に嬉しかったわ
だから
これからも私たちがいない時にはレティーのことを頼む
私たちでもレティーの気持ちまでは気づかないわ
でもパートナーポケモンであるあなたなら気づけると私たちは思ってるの
だからこれからもよろしく頼むリオルくん
頼みますリオルくん
リオ!
(あぁ絶対にレティーを守って見せる!)
リオルはシャロンとマリアから話を聞いて決意したレティーを絶対に守ると悲しませないようにと
それとどうしてサトシ君と仲がいいかだが
サトシ君はレティーにとって初めてなんでも話せる友達ができた仲なんだ
…
今までレティーには友達はいたのよ?
でもそれは上っ面なだけの関係だったのみんなレティーの権力や財力そして名声しか興味がなかったの
!?
(だから1人は寂しいなんて言ってたのか…)
だからレティーはある意味人を信じられなくなっていたさいやく人間不信ってやつになりかけていた
その時に声をかけて仲良くしてくれたのがサトシ君なのよ
だからレティーにとっては初めてなんでも話せる友達ができたんだ
……
(だからあんなに嬉しそうな顔をしていたんだ)
だけどね?
今そばにいるのはサトシ君じゃないリオルくん君なんだよ?
!?
自分がサトシ君の代わりだとは思わないで
レティーだって思ってないもの
前まではサトシ君の手紙の話ばっかだが今はほとんどリオルくんとの話しかしてないの
だからねリオルくん
君が秘めているそれはサトシ君に嫉妬をしているんだ
だけど私たちはリオルくんのことを応援しているよ
レティーが幸せなら私たちはそれで十分なの
!?
(そうか…そうだね今そばにいるのはサトシとかゆうやつじゃない僕なんだ!
レティーの隣は僕だけなんだ!)
リオルは自分自身の心が知れてしかもサトシより自分に向いてくれるようになろうと決めていた
もう大丈夫そうね
あぁそうだな
マリアとシャロンは最初から分かっていたかのようにそう言ってその場から離れた
2人がいなくなったことを知ったリオルは1人でこう言った
絶対に負けない!
レティーはもう僕の主人なんだ!絶対にサトシとかゆうやつになんかに負けない!
そう言ってリオルは誓ったかのようにその場から去って行った
そうしてリオルは最愛の主人レティーの元へと戻って行った
その後リオルは…
レティー!
?
あら?リオル戻ってきましたの?
うん
ただいまレティー!
うふふ
おかえりなさいリオル
ねぇねぇレティー
?
どうかされましたの?
約束するね?
絶対にレティーを守るねそれにレティーの隣にふさわしいポケモンになるね
そしてあいつ(サトシ)には絶対に負けないようになるから!
?
よくわかりませんがわかりましたわ楽しみにしてますわね?
うん!
楽しみにしててね?
えぇわかりましたわ
リオルはそうレティーと約束をして約束を守るために自分自身が頑張ることを決めた
いいねして作者を応援しましょう!
この小説を読んだ方は、こちらの小説も読んでいます
- ノンジャンル
なんで ゛あの子 ゛だけ…?
なんで ゛あの子 ゛だけ…? 私一応シャンクスの本当の娘なんだけどな、、 デイリーランキング総合1位🥇感謝です!!🙇🏻♀️
favorite 13,701grade 4,408update 2024/03/01 - ノンジャンル
失敗作少女
冷炎を恨んだ
favorite 153,936grade 10,684update 2024/03/05 - 青春・学園
運動神経の優れた私の正体は…
椚ヶ丘中学校 3年E組を卒業した私が烏野高校で男子バレー部のマネージャーとして送る高校生活の物語! ―――――――――キリトリ線――――――――― ・原作と異なる事多々 中学時代の作品はコチラ👉https://novel.prcm.jp/novel/tlGdipuniFd7EtQqovoQ この度、この作品の漫画版を描いて頂きましたっ! 漫画版の作品はコチラ👉 https://novel.prcm.jp/novel/5ceRyBkKmpPB6ZduEdP0
favorite 174,000grade 5,856update 2024/03/09 - ファンタジー
呪術師なんです。疑わないで下さい、探偵さん
住み込みで町に任務に行ったのだが なんだか事件に巻き込まれ…… コナン「お姉さん……何者なの?」 安室「黒がお好きなんですか?その服装」 赤井「実に興味深いお嬢さんだな」 『え?なんでこんなに疑われるん?てか、ここの人達何?盗聴器とか怖すぎるんだけど』 なんか次々と出てくる探偵さん達に疑われてます。何に疑われるん?てか、それより…… 『呪霊多すぎるし、色々付きまとわれるし誰か助けて』 呪術廻戦と名探偵コナンのクロスオーバーです!夏油傑、伏黒甚爾生存で行きたいと思います! 新作総合ランキング最高32位 ファンタジー新作ランキング最高2位 全てのデイリーランキング最高14位 デイリーファンタジー部門最高1位 皆、ありがとう!
favorite 43,492grade 6,205update 2024/03/07 - ファンタジー
迎えを待ってたら疑われました。
「お酒は好き?」 『それなりには。』 「黒がお好きなんですか?」 『まあ…仕方なく着てるって感じですね。』 「(怪しい…)」 何で??? __________________ 新作総合ランキング 最高2位 新作ファンタジーランキング 最高1位 デイリーファンタジーランキング 最高1位
favorite 200,309grade 8,549update 5日前
が好きなあなたにおすすめの小説
コンテスト受賞作品
もっと見るmeiyoオーディオドラマ&主題歌 原案コラボコンテスト
公式TikTokの注目動画
もっと見るチャレンジ小説
もっと見る- ファンタジー
鬼伝説の生き残り
誰もが知っている童話「桃太郎」 一般的に見れば英雄の彼を憎む者がいた。 それは鬼ヶ島に住んでいた若くて、他の鬼とは違い色のついた2本のツノがコンプレックスだという黛瀾(まなみ)という鬼だった。 桃太郎が去った後の鬼ヶ島で唯一生き残った黛瀾は一人で倒れた仲間のいる場所へと戻る。そこには見覚えのない黒色の3本のツノが生えた不思議な男がいた。その男に「一緒に来るか?」と誘われ、、、、、。 最後の生き残りになった鬼たちの奇しくも美しい和風ファンタジー
- ファンタジー
色は匂へど.
高校一年生の鈿女彩葉( うずめいろは )は、上京して一人暮らしをする苦労人JK。 彩葉はある日、高校二年生の完璧美青年、稲荷朝香( いなりあさか )先輩に呼び出される。 一体学園一のイケメンが私に何の用だろうと、思っていた彩葉だったが衝撃的な一言を先輩に告げられる。 「 君は、選ばれし巫女姫なんだ 」 その日から彩葉の日々は一変し___ 闇を抱えたあやかし達と巫女姫彩葉の、少し不思議な和風ファンタジー。 ※ 表紙はAI絵です。作中で使っているイラストは全てpicrewのものになります。
- ノンジャンル
覆面作家
ネット小説を読むのが好きな私。一次創作でも二次創作でもなんでもOKなので、ほとんどの小説を読み尽くしてしまった。色々なサイトを巡って新作小説を検索していると、ふと一つの小説が目に留まる。 いざ読み進めてみると主人公の名前がまさかの自分と一緒!?さらに、口調や性格までもが一致していて、読み進めていくと自分の友人まで登場して……!? 作者は自分の近くにいる。人の名前を勝手に使って物語を作るのは良くないと直接言ってやる! と言うのは建前で、小説の書き方がうまかったので誰か気になる!!! 絶対に作者を見つけてやる!! これは、ネットならではの匿名性に翻弄される少女の物語。作者は誰? 身の回りに潜む作者を探せ! 最後に明かされる真実とは? 夢小説は初めて書くので夢主の設定とかおかしかったら教えて欲しいっす……
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。