家までは徒歩で20分という近さだけど
一人で歩くのは長く感じる
なんて独り言を呟きながら 帰路へ向かう
" あれ、キム・ハナ じゃね ? "
" うわ、リリの追っかけの奴じゃん ㅎ "
何か後ろから 声がする ..
振り向いたら 、 同じ制服の男子生徒が二人程 .
" あんたさ、 寂しくないの ? "
え、何この人達 !!
馴れ馴れしく口を利くんじゃないわよ !!
言いたい事が言えない私はやっぱり弱い
" うるちゃん ? の 追っかけしててさ ㅎ "
" 俺らが遊んであげるよ ? "
" 待てよ "
ま、待てよ ?
待つ訳ないでしょうが !
この人達 、凄い速さで追いかけて来る
私足遅いんだよね …
腕を掴まれた ,
男の人はやっぱり力が強くて振り解けない …
" 逃げてんじゃねえよ "
" 俺らが遊んでやるっつってんのになぁ ? ㅎ "
あ、ヤバい … 、
つい本音が出た ..
恐る恐る見上げると 、
" お前舐めてんじゃねえよ ? ㅎ "
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。