今日はこの家に初めてお客さんが来る日
ふと、うさ耳が描かれたピンク色のマグカップを
お店の包みから取り出した希。
この日のために私たちは
みんなの分のマグカップまで準備していた。
ふふっ♪それだけ楽しみなのよ…?
そんな話をしているとインターホンが鳴った。
丁度、みんなが来たみたい…♪
第1弾は真姫と穂乃果と海未とことりね。
穂乃果は元気ねぇ。
海未も穂乃果も変わってないわ。
チーズケーキに、ショートケーキに
モンブラン、果物たくさんのタルト…
おっと、危ない。ついヨダレが…
だってケーキなんてそれこそ久しぶりなのよ!
しかもチョコ!ことり、ありがとう…!!!
早くみんなが揃わないかしら…?
いや、ケーキのためじゃないからね!?本当よ?
まさか迷子…?
真姫に限ってそれはありえないと思うのだけれど…
それに途中まで一緒だったなら
マンションの階段で迷ったりはしないはず…
ことりがにこっちこっちと声をかけ、
穂乃果が手を振って「お〜い」と言うと、
呆れつつも2人に軽く手を振り返して歩いてきた。
何故かケータイをわざわざ手に持っている。
電話をしていたのかしら?
真姫は言われて気づいたのか、
あぁ。と言ってケータイを鞄の中にしまった。
ちょっとだけ見せた悲しそうな顔。
もう…そんな顔しないで希。
せっかく今日はμ'sが揃う日なんだから…
にこだってなるべく急ぐからって
さっきのLINEで言ってたんだし。
こうしてやっと始まった………
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。