無料ケータイ夢小説ならプリ小説 byGMO

前の話
一覧へ
次の話

第1話

始まりの朝。
何の変わりもない、いつも通りの朝。

カーテンの隙間から差し込む朝日が、「早く起きろ」と急かすように強くなっていく。

だるい身体を起こすと、「また」あの感覚に襲われる。


カッターを取り出し、すでにたくさん傷ができている手首を さらに切りつけると、じわじわと赤い血が流れ出てくる。

それがすごく神秘的で堪らず 固唾を呑む。


血が溢れ出てくる傷口を口に近づけ、静かに味わった。
北条 りな
北条 りな
…おいしい。
狭い部屋は 小さい音でも反響するため、孤独を実感させられる。




私は小さい頃から日光に弱いため、日が出ている日中は外出することができない。

高校は 夜間の高校に通っていて、朝から夕方の6時までは 家で内職をしていた。


お金を稼がなければ、生きていけない。
とは言っても、内職で稼げるお金なんて 本当に必要最低限。

毎日の 食事すらままならず、友達どころか 好きなものもない。



私、なんで生きてるんだろう。

そう思うことは少なくない。








━━━けれど、私は「目的」を果たすまで、絶対死ねない。
















家事をして、内職をしているうちに もう学校に行く時間になってしまった。







北条 りな
北条 りな
行ってきます。お姉ちゃん。









写真の中で儚く笑う姉に、手を合わせてそう言った。