我らが嫁、ペトちゃんが去って行った後私は高速でラッピングを終わらせると、
冷ましておいたアップルパイと昨日リヴァイに内緒で買っておいた超高級紅茶をトレイに乗せ
エルヴィンだんちょの部屋に向かった。
ノックをして中に入ると丁度休憩時間だったのか、
エルヴィンだんちょがソファに座り、リヴァイが紅茶のカップを取り出しているところだった。
リ「今度は何しにきた」
『そろそろリヴァイが紅茶を飲む頃だと思って来ました(真顔)』
リ「気持ち悪りぃなおい」
『ゴホンッ…まぁとりあえずリヴァイ君、君も座りたまえ^^』
何故いきなり上から目線なんだと文句を言うリヴァイを
強引に団長の隣に座らせると私は慣れた手つきで紅茶を入れ
2人の前にアップルパイと超高級紅茶を置いた。
エル「とても美味しそうだな。」
リ「…お前その茶葉は…」
私がドヤ顔で、ちょっと奮発しちゃった☆と言うと
リヴァイはちょっとどころじゃねぇだろ、と言いながらもカップを手にした。
エル「…美味いな、この”アップルパイ”?という物は。」
『っでしょ!?!?やっぱ私天才( ͡° ͜ʖ ͡°)』
リ「…悔しいが美味いな。」
『これでもう嫁に行けますよ!ね??リヴァイ?』
リ「…なぜ俺に聞く。」
エル「なら私があなたを貰い受けようか。」
リ「エルヴィン、最近のお前は一体何がしたいんだ」
リヴァイは紅茶を飲みながら少し機嫌悪そうにそう言った。
『リヴァイが引き留めてくれないなら本当に団長に嫁に来てもらいますよ??』
リ「エルヴィンは嫁に行かない(迷言)」
エル「…?私はあなたの嫁なのか?」
『ああ!もう話しがごっちゃごちゃしてる!!』
私の悲痛な叫びは兵舎中に響き渡ったという←
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。