私は新人声優の夜月夢(やずきゆめ)。
今日からプロの声優の方々と一緒にお仕事をする事になり、不安がいっぱいだけど頑張ろう!
収録3時間前・・・。
アフレコの収録スタジオが何処にあるのかが分からなく、スタジオの廊下をぐるぐると歩いていると、私の前の曲がり角から
コツコツ
と誰かがこっちに向かってくる足音がした。
曲がり角を覗いてみると、フードとマスクを被った人がこっちに向かって歩いている所だった。私よりも身長が高くて、ガタイのいい人だった。
すると、男の人はスマホを見てちょっと慌てている様子でこっちに早歩きで向かってきた。
私はとっさに怖くなり、隠れるところを必死で探した。しかし、オロオロしていると…
その男の人とぶつかったみたい…。
私は尻もちをついてしまった。
男の人はフードとマスクを取り、手を差し伸べた。
私は固まってしまった。
だってその人は…
私の憧れの人だったから。
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次回 運命の人
この小説を読んでくれてありがとうございますm(*_ _)m初投稿ですが、次回も見てくれたら嬉しいです。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。