第7話

お父さん
1,627
2019/07/14 23:43
あなたside



涙声のお兄ちゃんから電話があって、私は
急いでタクシーに乗った。


レッスン中に抜け出させてもらったから、
ただでさえ汗だくなのに、「彼」の事を考えるとヒヤヒヤしてより汗が出てくる。




目的地の病院につき、彼の元へ走る。







\ガラッ/



あなた
「ジャニーさんっ………」



病室のドアを開けると、優しい笑顔を浮かべている、SixTONESとジャニーさんが居た。



ジャニーさん
「You、よく来たね」


大我
「あなた、こっちおいで?」




近くで見ると、いつもより弱々しいジャニーさんに胸を痛める。





あなた
「良かったんですか?私なんか来て…ジャニーズじゃないのに、」


ジャニーさん
「でも、Youは僕のこどもだよ?わすれたの?京本家はみんな僕のこどもだって」


あなた
「忘れる訳…ないっ」




[京本家は僕のこども]


これは、私が小さい頃、お兄ちゃんのレッスンについて行って、
ジャニーさんに初めて会った時、言われた言葉。



お父さんが俳優で忙しく、なかなかお父さんと遊べなかった私は、第2のお父さんが出来たみたいで嬉しかった。




小さかった私は、しょっちゅうジャニーさんに会っては話を聞いてもらっていた。


その中でジャニーさんは、


「Youはアイドルになるんだね、」


という言葉を送ってくれた。





子供の10年後の姿が見えるというジャニーさん。

私の姿も見えたのかもしれない。



その証拠に私は今、アイドルになっているのだから。







今まで話せなかったこと、あの頃の嬉しさ、喜び。全部全部話した。


それをジャニーさんは優しく頷き、聞いてくれた。




あの頃のように。







話しきって、面会の時間が終わった。



いつも元気なのに今横にいる寂しげなSixTONESを見ると、改めて現実を突きつけられる。







ジャニーさん、お願いだから、


まだ…いかないで










小説に書くのは不謹慎かと思いましたが、つい書いてしまいました。

不快な思いをさせてしまっていたらすいません。





幸せをたくさんの人にくれたジャニーさん。
天国でゆっくり休んでください。

ご冥福をお祈りします。

プリ小説オーディオドラマ