第9話
23枚の紙
少し痛む頭を抑える。
どうやら、応急処置をしてくれたようだ。
周りを見回すといつも通りの風景だ、何事も無かったようにみんなが楽しく遊んでいる。
暫くして出していた物が無くなったから薄い毛布とかを人数分持ってきて渡す。
奥の部屋と三部屋目に残し、僕は二部屋目に移動した。
携帯を確認すると大量のメールが来ていた。
『着信:12件』
内容を見ると、大人と高校生が衝突でもしたのか多くの人数が命を落としていた。
…もうこんなに人が死んだのか……
けど、このゲームで勝たないとDEATH GAMEは絶対に終わることは無いし…
そんなことを考えていたがそのまま僕は眠りについてしまっていた。
〜夜中〜
ピロンッ♪
07/26 00:00
To:GM
title:DEATH GAME
2日目終了だよ〜!!!2日目の脱落者は、
大人→24人 子供9人です!
そして、ここにミッションを失敗した大人達にはランダムで10人罰を与えま〜す!
次のミッションは〜?
〜ミッション〜
御嵩島で23枚のピンクの紙を探せ。
それにはミッションが書かれている。
日にちが変わるまでに高校生は23枚中15枚のミッションを成功しろ。
ミッションを失敗するとランダムに15人、子供へ罰を与える。
それでは、3日目も頑張ってね〜!!
夜中の11時頃、俺はふと目が覚めた。
みんな、寝てるのか…
そんなことを思いながら喉が乾いたので隣の部屋に向かう。
そっと扉を開けてみるとそこには机に伏せて寝ている舞の姿があった。
苦笑いを浮かべながら部屋に入り、近くの水を飲む。
少し揺すってみる。すると…
あ、これは起こしたら駄目だな…
舞は昔から起こされた時に不機嫌になる時と普通の時がある。今回は起こしたら駄目な方に当たったみたいだ。
硬い椅子に座ってても朝になったら痛くなると思ったから、俺は舞をお姫様抱っこで持ち上げソファに抱いたまま座る。
特に見るものも無いので奇跡的に再会出来た幼馴染の舞の顔を眺める。
あの頃は、完全男子だった舞が髪を伸ばして女子っぽくなるなんて…まぁ、性格は相変わらずで男子口調だけど…
…今でもこんな中性的だけど、たまに照れたりする舞が可愛いんだよな〜……
少し見つめてから舞を横に降ろし、俺は自分の寝場所へと戻った。
〜07:00〜
まぁ、何でもいいか…
メールを確認してから僕は立ち上がりみんなを起こしに隣の部屋に向かう。
流石、小さい子達はスグに目が覚める。
高校生組は………全く…
わーわー騒いでいると、小さい子達が今日はどうするのかを聞いてくる。
小さい子達は朝飯抜きで外へと出て行く。
一部屋目には罰を受けた大人もいるだろうに凄い元気な子達だな…
少し経ち、みんなで集まることが決まった。
各自分かれて家を出た。
〜14時頃 ロッジ〜
紙を探している時に御嵩島の高校生も呼んで生き残ってる高校生全員がロッジの食堂に集まっていた。
大体、40人と言ったところだろうか…
食堂の真ん中にある机の上には10枚のピンク色の紙が置かれてる。
翔馬が雑に10枚の紙を取る。
『これを最初に見た者は異性3人とキスしろ』
『宮本優磨は女子の中から1人を選べ、その者に罰を与える。』
『この御嵩島の東側にある崖から女子2人、男子3人は海に飛び込め。』
『石原奈々はサイコロを1回振れ、1の目以外が出た場合は罰を与える。』
『源武光と久本透輝でジャンケンをしろ。負けた方に罰を与える。』
『城坂萌華は手足を縛り3km泳げ。』
『暁月美子の血液を2L抜きとれ。』
『男女1人ずつ焼身自殺しろ。』
『DEATH GAME体験者の内、くじで決めた4人は1人になるまで殺し合え。』
『男子誰か一人の内臓を燃やせ。』