夜になり再び外に出た俺達は絶体絶命に陥っていた
〜20:46〜
子供チームの10数人に対し、大人がざっと40人程で囲まれていた。その中には、500ptsの瀬良勝輝と伊澤駿の姿も見られた。
07/26 20:00
To:GM
title:DEATH GAME
大人チーム→1600pts
1位→瀬良勝輝(820pts)
2位→伊澤駿(410pts)
子供チーム→1200pts
1位→若槻翔馬(500pts)
2位→石田直己(230pts)
そんなことを、離してると大人達が動き出し俺達を殺そうと襲いかかってくる。
俺達も必死になって戦うが負けるやつもいた
石にツマづいて転んだ俺は運悪く、伊澤駿に見つかりジリジリと近寄ってくる。
そう言い、俺に銃を向けて引き金を引こうとした時だった。
突如、伊澤駿の心臓辺りから赤く染まってる刀身が現れた。
それが引き抜かれると敢え無く伊澤駿はその場に崩れ落ちた。
そんなことよりも、俺は目の前を疑った。
月光りに照らされて赤黒く輝く刀身、大きなフードに手が見えない長さの袖、それは何処から見てもみんなが知ってる死神だった。
神崎は俺に話しかけることなく500ptsの
瀬良勝輝の元へと走って行った。
神崎の胸倉を掴み持ち上げる。
フードが取れこっちからは見えないけど頬の数字が歪んでいるそうだ。
俺の方からは見えないが、歪みが消えた数字が見えた瀬良勝輝は目を見開いた。
途端にその場の全員が黙り、神崎達の方に視線を向けた。
勝輝が手を緩めたと同時に神崎が地面に落ちた。スグに立ち上がり土を払ったがその頬には、『1160』と赤い数字が浮かんでいた。
風により神崎の髪がフワリと持ち上がる。
首筋には『500』と黒い数字。
神崎は無機質なような冷たい視線に変わっていた。
まるで、目の前の物を憎むような…
瀬良の言葉を聞くと神崎はニヤついた。
さっき殺した伊澤駿の遺体へと視線を向ける
慌てて駆け寄って揺するが起きることは無い
神崎は既に拳銃の銃口を瀬良に向けていた。
瞳は月光りに照らされて不気味に輝いている
銃を使うのを諦め、走り始める瀬良。
そんな中神崎は…
バンバンバンバンバン!!!
瀬良の左脚、右脚、左腕、右腕……眉間。
全てが撃たれてその場に崩れ落ちる
クスッと笑った神崎。
頬の歪んだ数字はやがて赤い『1660』
へと変化していった。
ゆらりと揺れ周りを見渡す。が…
柊翔が近づき鳩尾を思いっきり殴る。
神崎は柊翔にもたれるようにして気絶した。
声がする方を見ると、咲羅が血だらけの未菜を抱きかかえていた。
咲羅が未菜を揺すりながら涙を流している
そんな光景を見ていると心が痛くなった
学校…一緒だったんだろうな……
…一緒だったのに、目の前で殺されて…
未菜の脚の黒い30がすっと消えた。
周りを見渡すと既に戦いは終わっていた
そこには…血を流し倒れてる武光もいた……
重い足取りでロッジへと戻る。
07/26 21:00
To:GM
title:DEATH GAME
大人チーム→2140pts
1位→瀬良勝輝(910pts)
2位→伊澤駿(760pts)
子供チーム→3250pts
1位→神崎舞(1660pts)
2位→若槻翔馬(820pts)
〜21:15 食堂〜
食堂に行くと芹那さんがいた。
芹那さんは人数が少なくなっていることと、咲羅が泣いていることで察してそこには触れないでくれた。
急いで厨房に向かい、いなくなった。
友紀は神崎を背負い食堂の端に向かう。
それを見て心配したのか、咲羅も鼻を啜りながら友紀の後を追う。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。