特に行く宛もなくフラフラと歩き続けた。
涙が枯れるまで泣いた
涙が出なくなって、それでも苦しさは消えなくて。
ふと前を見ると知らない所に立っていた。
お金が無いからホテルに泊まることも出来ないし、どうしよう………、
「じんちゃん?」
振り得るとそこにはみやが立っていた。
「じんちゃんこんな所で何してんの?」
「みや………っ」
「え?!何で泣く?!ちょちょちょ、」
「みやぁ~~~…」
「何何?!どしたの?!」
みやを見た瞬間枯れてたはずの涙がボロボロと溢れ出してきた
俺の大荷物を見てきっと分かってくれたんだろう、とりあえず俺んち泊まれよって肩をポンポンと叩かれまた涙が出た。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。