ベッドにそっとじんたんを押し倒す。
今まで何度もしてきた行為は最後だと思うと妙な緊張感を生み出すものだ。
そっと触れた。じんたんを壊さないように。俺が壊れないように。
もう触る事を許されない体を何度も撫でる。
俺を覚えて欲しい。
「っん…」
ピクっと体が震えた。そっと彼の腰に口付ける。腰から腹に、腹から胸に、胸から首に。
柔らかく吸い付いて赤い花を散らしていく。
もう一週間後には消えるであろう俺のモノという印。
そっと唇に触れた。薄く口が開かれその隙間から舌を滑り込ませる。
何度も舌を絡め、吸い付き、甘噛みをする。
飲み込みきれなかった唾液が隙間から垂れていく。
俺が性感帯にした乳首をつねる。
「っんん、」
じんたんのくぐもった声を聞きながらこねたり潰したり引っ張ったりを繰り返す。
「んはぁ、ぁ、うぅ、ぅあ、」
唇が離れると鼻にかかった甘い声を出す。
足を閉じて反り上がった自身を隠している。
そっと足の間に割り込んで足を広げさせる。
「やだぁ、」
そう言って俺の手を掴む。
「大丈夫、すぐ良くなる」
そう声をかけてじんたんのソレを包み込んだ。
そしてそのまま上下に擦る。
「っぁ、や、ん…っ」
裏筋を強めに擦ってやると更に高い声を出した。
全部知ってる。じんたんのいい所。
俺だけが知ってる。
先を引っ掻くように弄ってやる。
「っだめ、でる、でるからぁ…っ」
抵抗も虚しく、力の入らない手はそのまま落ちてゆく。
「いいよ、だして」
「っぁ、ぁ、ぁ、ぁ……っ!」
じんたんは足を震わせて欲を吐き出した。
その白濁した精液を指に絡みつけ、後ろの穴に指を擦り付ける。
「ぁ…」
だめ、と言うようにじんたんの手が俺の髪の毛を掴む。
その手を取り手首に軽くキスを落とした。
じんたんが潤んだ瞳で俺を見つめる。
そんな目で見ないで。今俺は離れていこうとする君をどうやって引き留めようかと考えてるんだ。ズルズルと君への思いをずっと抱き締めているんだよ。
その視線から離れようと俺は俯いてじんたんの穴に指を進ませた。
初めは異物を押し出そうとしていたが、俺の指を認めもっと奥へと誘う。
それに合わせ中も熱くなり、じんたんの声もだんだんと大きくなって行った。
「っはぁ、ぁん、ん、ん、」
そっと視線をあげると目を閉じて快感に耐えるじんたんが目に映った。
もうこんな姿も見れなくなるのかなと思うと涙が溢れてきて、じんたんに悟られないように
こっそりと涙を拭った。
じんたんのいい所を攻め立てる。
ヤダヤダと頭を振って抵抗しようとするじんたんをなんとか押さえつけじんたんの自身を触りながら中のいい所を攻め続ける。
「やっ、ぁ、ぁん、はぁ、いっ、いく…っ!」
そう言って2度目の絶頂を迎えたじんたんは息を整えながら俺の頭をクシャッと撫でた。
また少し泣いた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。