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第77話

檻11(テオside)
ぱっとこっちを振り返ったじんたんは顔を青くして
「て、テオくん…っ、」

「それ俺のシャツだよね?」

「これはっ、」


「俺のこと好きなの?」


「っ…!」

今度は顔を真っ赤にして下を向いた。

それ、俺の事好きってこと?両思いってこと?

心がふわふわして今にも抱きしめたいくらいに嬉しい。


けどあいつの事が頭に浮かんだ。



宮川


俺が好きなのにあいつとなんであんな仲良くしてる訳?

なんであいつとハグとかして、風呂もあいつの家で入って裸の付き合いしてんの?

なんで?俺が好きなんじゃないの?


俺よりあいつが大事なの?


男なら誰でもいいのか?







ぐるぐる脳みそが回る。
思考は絡まって何も考えられない訳が分からない。
ただハッキリしているのは消しようのない怒りだけ。








「なんだそれ」




じんたんが顔を上げた。

じんたんの瞳には




絶望と




悲しみと




微かな期待








微かな期待の色は直ぐに消えた。

そして何も考えずに出た言葉。










「気持ち悪」








そのたった一言でじんたんの瞳は色を無くす。



俺には怒りしか見えない。



「俺、」


「それ返せよ」



俺はシャツを奪って部屋に篭もった。







扉を閉める音がいつもより耳に響いた。

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まいたけ
まいたけ
駄作ですが優しくみまもって下さい🙇‍♀️
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