大学生になりたての俺とテオくんは都会に出てきたからお金もなく、部屋は馬鹿にならないくらい高いから2人でひとつの部屋を借りて家賃を半分こで払って生活をしている
金銭面はとても厳しいけど、テオくんと居られるだけで幸せ
幸せだったのに
テオくんが彼女なんて連れてこなければ俺は苦しい思いしなくて済んだのに
「じんた~ん
この子俺の彼女」
「はじめまして、【羨ましい女の子】ですっ」
もう名前なんか聞いてない
その子に興味なんてない
ずるい
羨ましい
せめて隠してくれればこんな苦しくならなくて良かったのに
それでも嫌いになれないから辛いよ
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!