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2019/08/17

第95話

大好きな人2
じんたんのか細い声がしっかりと耳に届いた。そんな事なら聞こえない方が良かったのにな。


呆然とする心とは正反対に頭は冷静で理由を聞かなければ、と思った。


「…なんでそうなるの?」

俺の声は少しだけ震えていた

「ずっと前から言おうと思ってた」

じんたんの声はしっかりとしていた

「俺の事、嫌いになった?さっき俺に好きって聞いてきたのは…なんで?」

俺をどん底に突き落としたかった?


その言葉は口から発せられることはなかったが。



「嫌いなんかじゃ、ない……いまでも好きだよ」


好きが嫌いになるのは仕方が無い、俺には止めようがない。

でも、でもまだ好きなんだろ?まだ好きなのに別れなきゃいけないのはなんでなの?


俺に同情してそんなこと言ってるの?


同情なら要らない。そんな優しさ望んでない。


いろんな感情がグルグルと頭の中を回って、感覚が麻痺していく。











「最後に一度だけ、抱かせてくれないかな」






色々考えてたくせに、俺の口から出た言葉は実に情けないものだった。

じんたんの本心を聞くのが怖くて最後なんて言って



馬鹿みたいにじんたんに、じんたんへの気持ちに縋り着いている。




俺の震えた声はじんたん耳に届いたようで、じんたんは小さく頷いた。