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第4話

入院
目を覚ますと白い天井に消毒液の匂い。



私はどこにいるのかすぐに分かった。

お母さん
すず!?
花村すず
お母さん……?
お母さん
良かった……全然目を覚まさないから……


私、そんなに眠ってたの?

お母さん
2日目よ。
2日間か。




樹吹は?



迷惑かけちゃったよね。


お母さん
お母さん、先生呼んでくるわね。


そういって、お母さんは病室を出た。





ちょうどそのとき。



"ガラガラ"

町田樹吹
すず!?
花村すず
樹吹……迷惑かけてごめんね。
町田樹吹
ううん、大丈夫ならよかった!
花村すず
ありがとう。

こんなに心配かけちゃった……



私、彼女失格じゃん。



樹吹に私なんかふさわしくないよね。





すると、また扉が開く。




朝倉先生
目、覚めたかい?
花村すず
はい、ありがとうございます。
朝倉先生
あ、彼氏さんかな?
花村すず
ちょ、ちょっと、先生っ!!


あぁー!!



言わないでー!!

朝倉先生
ふふふ。言わないから、安心して。
花村すず
は、はい……
町田樹吹
何のこと?
花村すず
い、いいから!気にしないで!!


私が中学一年生の夏休み。


少し、入院することになった。



そのときに、朝倉先生にカッコイイ男子がいるって色々話してたんだ。





もちろん、樹吹。


そんなことバラされたら恥ずかしすぎる。



朝倉先生
まあまあ……ちょっと話があるのですが……すずちゃんも聞く?
花村すず
は、はい。


そして、お母さんと私は朝倉先生に今の状態を聞いた。

朝倉先生
現段階で詳しいことはまだ言えませんが……病気は進行しています。しばらく、入院が必要になるかと。
お母さん
そうですか……


入院?




来月はもうクリスマスなのに?




クリスマスくらい樹吹と過ごさせてよ。


花村すず
しばらくって……どれくらいですか?
朝倉先生
まあ、詳しい検査をしてからだけど……今のところ1ヶ月から2ヶ月ぐらいかな。


1ヶ月から2ヶ月って……クリスマスが……!!



2人で初めて過ごすクリスマスなのに。






どうして……


朝倉先生
何かありますか?
お母さん
いいえ、特には何も……
花村すず
クリスマス……


私は気づけばそう呟いていた。

お母さん
え?クリスマス?
朝倉先生
……そうか。
お母さん
で、でも…………ほら、来年だってあるじゃない?今、無理したらもっと色んなことが出来なくなっちゃうよ?


そうだね。



でも、今度のクリスマスは……
花村すず
2人で過ごす、最初のクリスマスなの。
朝倉先生
……わかったよ。ちょっと、お母さんと話させてもらっていいかな?
花村すず
は、はい……

何を話すんだろう。



クリスマス、外出OKしてくれるかな。




あの大きなクリスマスツリーのイルミネーションを2人で見ようって約束したのに。



それが、私の夢だったのに……





少しして、お母さんと朝倉先生が戻ってきた。

朝倉先生
外出、許可出すよ。
花村すず
えっ!?本当!?
朝倉先生
うん。だけどね、決して無理だけはしないで。
今は、すずちゃんが思ってるより、病気が進行してる。だから、何かがあったらすぐに病院に戻ってきて。
それと、昼間だけだからね。

え…………?


私は夜のイルミネーションが見たいのに。

花村すず
夜はダメなんですか?
朝倉先生
一応ね。
花村すず
夜、クリスマスツリーのイルミネーションが見たいんです!お願いします!!

お願い……



なんなら、昼間はいいから。




夜だけは…………



朝倉先生
……しょうがないな。でも、ちゃんと約束は守ってもらうよ?
花村すず
はいっ!ありがとうございます!!


でも、どうしてだろう。



今まではこんなにあっさり外出許可してくれなかったのに。




まあいいや!!



楽しみだな。



クリスマス!!