※本作は音声ライブ配信アプリ『Wacha』を紹介するプロモーション作品です
夜は、少し苦手だ。
昼間は講義やアルバイトでなんとなく人と話しているのに、部屋に戻ると急に世界が静かになる。
スマホの画面だけが、ぼんやりと顔を照らしていた。
そう思って布団に入ったのに、なぜか眠れない。
SNSをなんとなくスクロールしていると、広告でもない、知らないアプリの名前が目に入った。
Wacha
顔出しなし。
声だけで配信できるらしい。
なんとなく、インストールしてみた。
アプリを開くと、いろんなルームが並んでいる。
雑談、作業配信、寝落ち枠。
ルームのタイトルもゆるい。
その中で、ふと目に止まった。
「夜更かし雑談、誰でもどうぞ」
軽い気持ちでタップする。
すると、穏やかな声が流れてきた。
知らない人の声なのに、不思議と落ち着く。
配信者のほかに、もう一人会話に入っている人がいた。
二人でゆるく話している。
ラジオみたいだけど、もっと距離が近い。
画面の下にはコメント欄があった。
コメントでコミュニケーションが取れるらしい。
配信者が、ひとつひとつ拾っていく。
……なんとなく、コメントしてみた。
すぐに声が返ってくる。
自分に向けられた優しい言葉に、胸の奥がほわっとなる。
配信者が続けた。
コメント欄でも他のリスナーから反応が来る。
なんだか、少し笑ってしまった。
誰も顔を出していない。
名前も、本名じゃない。
それなのに、妙にあたたかい。
配信者が言った。
と、もう一人の人が笑う。
部屋の空気がゆるく揺れる。
時計を見ると、もう深夜一時を過ぎていた。
なのに、不思議と寂しくない。
コメントを打つ。
少し間があって、配信者が言った。
その一言が、妙に優しかった。
コメント欄がゆっくり流れる。
知らない人同士なのに、変に気を使わない。
気づけば、その居心地の良さに誘われて、何度かコメントしていた。
スマホの画面を閉じる。
部屋は相変わらず静かだけど、さっきまでの静けさとは違う。
いろんなルームで、いろんなおしゃべりがあって、いろんな人たちがいて。
……明日も、寝る前にまた誰かのおしゃべりを聞いてみたい。
そう思った。



















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!