第45話

Couldn't protect👑💛
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2020/03/27 10:42
「あなたー明日どこ行く?」

『んー久しぶりに海くんの運転見たい!』

「えっ//わかった!」



『おまたせー』

「ううん!乗って乗ってー」

君はこの頃暗い顔をすることが多い。

今日もいつもより顔が暗い。

『ねぇ海くん?今、幸せ…?』

「もちろん。あなたがいるから。…幸せじゃない…?」

『……』

「…あなた…?」

『……ありがとうね…!海くん!』

ドライブの後、君はまるで最期かのように、今にでも消えちゃいそうな顔で手を振っていた。

俺もあの時、もっとしっかり手を振っていればな。

その日から、彼女と連絡が取れなくなった。

3年後、

ピンポーン

「…はい」

[あなたの母です。いつもあなたがお世話になってました]

「お義母さん⁉」



「あ、あの、今、あなたは何処に居るんですか⁉」

[……]

俺は解った。

[やっぱり言ってなかったみたいね。お葬式にも居なかったし。]

目からゆっくりと滴が垂れてきた。

[あなた、小さいときから寿命が大体決まってたの。
もう、どうしたって治らない病気の。
それでね、死んじゃってたら、海人くんにあげたいものがあるって、最期のときに渡してくれたの。
今日はそれを持ってきた。
本当にごめんなさい…]

気づいたらお義母さんも泣いていた。

「お義母さんは悪くないです。」

俺は受け取った。  

そこには、一枚の写真と、手紙があった。

"海くん、これを読んでるってことは、もう私はいないんだね。
どうか、新しい人を見つけて幸せになってね!
私は、海くんと居るときが一番幸せだったよ。
最後に、黙っててごめんね、この子を、守れなくて、本当にごめんなさい。
大好きだよ。じゃあね"

俺は涙が止まらなかった。

言ってくれれば良かったのに。

俺がなんとかして守ってあげたかった。

大好きだよ。

これからもずっと。

2人とも守れなくてごめんね。

−fin−

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