『あのさー今コロナじゃん?アレもできないのかなー?』
「あれってなに?」
『お前鈍感?笑』
「いや、あれだけじゃわかんないよ。笑」
『アレはアレよ〜』
「なに?……あ!」
『せっk「わかった!」
『びっくりした…』
「大胆に言わないでよ…」
『だってあなたが鈍感すぎるんだもん!』
「いや、わかんないでしょ。笑」
『それで、できるのかな?』
「いや……できないこともないんじゃないの」
『もしかして、誘ってる⁉』
「いやあのさぁ、さっきから純粋に受け止めすぎなんだけど。笑」
『俺には誘ってるように聞こえたけど』
「はぁ…もう紫耀いいわ」
『え、ちょっと待って!』
「………」
『(俺が焦らせたのがいけなかったのかな…じゃあ、ストレートに言ってみよう!)』
『あなた?』
「………」
『せっ「うるさいって!笑」
『あ!いつものあなたに戻った!』
「戻るも何も。もう……さぁ……笑」
『ん?』
「はぁ。もう、ベッド行くよ」
『え⁉あなたから誘ってくれたの初めてなんだけど!待ってちょーー嬉しい!!』
紫耀くんがはしゃぎすぎて、呆れながらも好きが増しちゃうあなたちゃんでした。
−fin−
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。