第8話

優先順位🦅
986
2020/03/04 09:15
『 俺彼女のこと冷めちゃったなー』
そう空を見上げて言うのは、学年で一番モテている彼。
「 何で?彼女はあんなに可愛いじゃん」
彼の彼女も学年で一番の美女と言われている。
『いや、可愛いだけじゃダメじゃん』
そんなことを言うなら今すぐ私が奪ってやりたい。
そう、私はずっと貴方のことが好きだった。
けど、貴方の彼女が貴方のことを好きって知って、友情を優先した。
そこから近づかないようにしてたけど、そんなのやっぱり無理だった。
「…私にすればいいのに…」
『え?なんか言った?』
「ううんなんでもない。笑」

『ねえ、俺と付き合おうよ』
「…え…?」
『だって俺のこと好きなんでしょ?俺気付いてたよ。笑』
「え?!で、でも、北斗には彼女が居るじゃん」
『だって冷めたんだもん』
「…で、でも…私の親友だし、応援しないといけないし…」
『友情優先したんでしょ?今くらい恋優先しなよ』
そう耳元で囁かれるんだから、
「っ、!」
『ねぇ、ほら、いいでしょ?俺と楽しいことしよ』
そう言って彼の部屋へ連れ去られるの。

本当は今日、貴方の彼女と遊ぶ予定だったのに。

なんてね。

−fin−

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