田山「やっと俺にもモテ期が……」
国木田「っお花袋じゃないか、ん?それ花袋も貰ったんだなスマホ」
田山「?も、って事は独歩も持ってるのか?」
国木田「あぁ、スマホなんて物、貰えるという情報を、この独歩さんがいち早く聞いてるに決まってるだろ?」
田山「確かに。お前だもんな、あっそうだ独歩!スマホにどういう『あぷり?』を入れたら良いんだ?」
国木田「そうだな……とりあえずTwitterとLINEを入れとけばいいんじゃないか?」
田山「ついったぁー?らいん?聞いた事のある名前だけど良く分からないなぁ…」
国木田「簡単に言うと、友達と短い文章でのやり取り、つまり、短い文通みたいなもんだな、後は新しい出来事を発見出来るやつだな」
田山「へぇ~…ちなみに美少女と出会ったり会話したりは……」
国木田「出来るがいろいろ条件があってなぁ…」
田山「?どういう事だ?」
国木田「会話するにも自分と相手が会話するという承認しない限り、会話はできないんだ」
二葉亭「やぁ、独歩君」
国木田「四迷さん、もう時間か?」
二葉亭「あぁ、さっきLINEに送ったんだが……」
国木田「やっべ、本当だ…ごめんな四迷さん、迷惑かけちまって、あ!花袋、スマホ貰ったからって浮かれ過ぎるなよー」
田山「行っちまった……」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!