あこ「差し入れでーす!」
少しみんなと話したあと、あこちゃんと一緒に頑張って作ったおにぎりとクッキーを取りに行き持ってきた。
「まじ?!助かる~」
「気が利くな!」
差し入れと言うとあちらこちらから部員の声が聞こえてきた。
作ってよかったな…!!
小瀧「うまっ!あなたちゃんたちに頼んでよかったわ~((モグモグ」
あこ「小瀧はやっ」
あなた「でも喜んでもらえたならよかった」
藤井「俺もひとつ貰ってええ?」
たくさん食べてくれてる小瀧くんのことを見ながらあこちゃんと話していたら、後ろから藤井くんに声をかけられた。
あなた「うッうん、//もちろんいいよ…!//」
藤井「ありがと((ニコッ」
あなた「うん//」
藤井くんの笑顔になぜか私が恥ずかしくなっちゃって俯いてしまった。
皆が食べ終わったあと、あこちゃんは部員の子達と楽しそうに話していたから一人で片付けをしていたら小瀧くんに声をかけられた。
小瀧「あなたちゃんッ!」
あなた「わぁ!どーしたの??」
小瀧「あなたちゃんって好きな人おる?」
あなた「ふぇ⁉///な、なんで急に?//」
突然小瀧くんがそんなことを言うから変な声がでちゃったじゃん…///
小瀧「流星のこと好きなんちゃうん?((ニヤリ」
あなた「わ、私が藤井くんを⁉///」
思わず大きい声をだすと藤井くん含め何人かがこっちを見てきた。
小瀧「しーっ」
私が大きい声をだすと小瀧くんは自分の唇の前に人差し指をおき、静かにといってきた。
私はその行動に反射的に両手で口を塞いだ。
小瀧「好きなんや?」
小声で私に聞いてくる。
私が気づいていなかった気持ちに小瀧くんは私より先に気づいてたってことだよね……?
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。