藤井くんに"避けてる"と言われた事が頭の中でぐるぐる回る。
そんな、脳内が上の空状態で運動場沿いを歩いていると誰かに正面からぶつかった。
あなた「いたっ」
「んふふ~」
あなた「小瀧くん」
顔をあげると目の前にいたのは小瀧くん。
私のことをみて満面の笑みで微笑んでる。
小瀧「どうしたん?ぼーっとして」
あなた「どーしたらいいかわかんないよ…」
小瀧「流星のこと…?」
藤井くんの事が好きってことを知ってる小瀧くんはすぐに察してくれた。
あなた「避けたい訳じゃないけど、藤井くんとゆみちゃんのこと見てると辛いから…。でも、逆にそれが藤井くんを不快な思いにさせてる…ッ」
話してる相手が小瀧くんだからかな、
泣きたい訳じゃないのに自然と涙が出てくる。
小瀧「あなたちゃん…」
泣いている私を見て小瀧くんは私のことを優しく抱きしめてくれた。
小瀧「あなたちゃんさ…俺と付き合わへん?」
あなた「え…?」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!