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第18話

#18
ぜぇはぁと、特に何もしていないはずなのに息が切れ、疲労が身体中に回っている
な、なんでだろう……大和先輩の話をしただけなのに、すごく疲れた
クラスメイト
そこに、なんと護衛の騎士がやって来たのですから、私たち『王子と可憐姫を結ばせる会』にとっては由々しき事態なのです。さぁ、可憐姫はどちらをお選びに?!
白樹 澪
いやいやいや、選ぶって何を?!
クラスメイト
もちろんフィアンセに決まってるじゃないですか!
白樹 澪
は、はぁぁぁぁぁ?!
到底姫らしくない素っ頓狂な悲鳴をあげ、私は口をあんぐり開たまま停止
フィアンセって……私は御伽噺のお姫様じゃないんだからっ!
しかも、どうしてそこに騎士──もとい蓮が入ってくるの? そこが一番謎なんですけど!
そんな私を置いて、彼女たちは再び別世界へ旅行へ行ってしまった
どっ、どどどどうしよう……!
何でこんなことになってるの? 今まで私、あまりよく思われてないのかな……って思うくらいだったのに、イメージと全然違う!!
どう対処していいか分からず、あわあわと手をばたつかせることしかできない
頭の中はぐるぐると回り、もうお手上げだと頭を抱えた時
そっと、後ろから腕が回されたかと思うと、耳元に息がかかった
瀬沢 蓮
なら、俺を選んで
私にしか聞こえない、熱を帯びた囁き
御伽噺に出てくる王子様のような台詞に、私の耳はぼっと熱くなる
俺を選んでって……それって、ふぃ、フィアンセにって意味……だよね?
白樹 澪
──っぅ?!
胸がぎゅーっと締め付けられて、辛いほど息苦しい
鼓動が絶え間なく刻んでいて、それがさらに、熱を加速させる
白樹 澪
ちょ、蓮──
瀬沢 蓮
可憐姫。俺と共に来てくれますか?
いつの間にか、蓮は私から少し離れたところに片膝を立てて膝まづき、こちらに手を差し伸べていた
その所作はさながら、本物の王子のよう……でも、どこか違うのは、蓮には騎士が似合っていると思ったからだろうか
どうして……そんなに、格好いいの
私が弄ばれているようで癪に触る。でも、彼の言葉に反応して、不覚にもドキドキしちゃったのは私で
周りから黄色い歓声があがる中、蓮は薄く微笑み、目で私に、『この手を取れ』と催促していた
……断じて違う。フィアンセとかじゃない。ただ、蓮の思惑に乗ってあげるだけだから
私は何も言わず、差し伸べられた彼の手に、そっと自分の手を重ねた
──頬が、耳が、全身が、何かを訴えかけるような熱を孕んでいることを自覚しながら