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第19話

#19
白樹 澪
なんだったの、もう……
あの後、収拾がつかなくなった女子たちの興奮を、先生が全力で抑える……なんてことにはならず
というか、女性の担任の先生も揃って沸いてしまったので、結局、事を収めたのはクラスの男子だった
なお、蓮はその後、クラスの男子たちにどこかへ連行されたので、私はその隙を見て教室から脱走し、一目散に生徒会長室へ
見慣れたドアを前にして、昨日のことが思い出された
そういえば、昨日以降、大和先輩としっかり話をしてない。顔を合わせるのも、なんか気まずいなぁ
白樹 澪
うーん……
大概、この学校の生徒会長はどの時間帯でもこの部屋にいるので、もう部屋の中にいるか、もしくはここに向かっているのは確実。ここで待っていればいつかは会えるだろうけど、なんだかなぁ
かと言って戻ると面倒だし……
意を決して、控えめにコンコンと扉をノックしてみたが、虚しいことに物音ひとつしなかった
居ないみたい……引き返そう
成瀬 大和
あれ? 澪ちゃん?
白樹 澪
や、大和先輩?
仕方なく教室に戻ろうと踵を返した時、背後から私の名前を呼ぶ声がして、はたと振り返る
私を見かけたからか、小走りでこちらに向かってくる見慣れた影がそこにあった
それは紛れもなく、大和先輩
成瀬 大和
おはよう。今日は早いね
白樹 澪
ああ、ちょっと色々とありまして
成瀬 大和
ふぅん?
白樹 澪
あっ、そういえば今週末のことなんですけど……
成瀬 大和
ああ、あれかい。別に強制はしないさ。彼のこともあるし、彼が納得してくれたらでいいさ。まだ時間は暫くあるしね
白樹 澪
……すみません。ありがとうございます。それから蓮も、反省してるみたいなので
成瀬 大和
若気の至りだね。先輩に楯突くのは、秩序を守る生徒会長として見過ごせないが……まあ、澪ちゃんのSPだから悪いようにはしないよ
白樹 澪
良かった……
怒ってないみたいで安心した。彼の過去を掘り返してしまったという点もあるだろうけど、客観的に考えて、蓮はかなり無礼をはたらいたもの
胸を撫で下ろし、次いで大和先輩にもう一つ聞いておきたいことがあると、口を開く
白樹 澪
あの、ちょっと今から、お時間いいですか?
成瀬 大和
別に構わないよ。どうしたんだい?
白樹 澪
いえ……その、私が『可憐姫』って呼ばれてる事なんですけど
自分で言い出しておきながら、これはかなり恥ずかしい……!
徐々に語気を失っていく私に、大和先輩は面白そうに笑いながら、生徒会長室に入るよう、手招きした