次の日
おはようエレン
おぅ!おはよ、席取っといたぜ!
ありがとう!
今日遅かったな
うん、ちょっと色々考え事してて
珍しいな、何考えてたんだ?
えっとね…(そうだ!エレンに抱きついてないか確認しておこう!)
ねぇエレン、私、エレンに抱きついたことないよね?
は?何だよいきなり…、当たり前だろ
そうだよね!よかった!
エレンは何が何だか分からない、と言った顔で見てくるが、私は安心で気にしている余裕なんてなかった。
おはよ~二人とも、早いね
あ、おはようミリアン
おはよう
ねぇミリアン、やっぱり私誰にも抱きついてないよ!
そうだね、うん、私の勘違いだったみたい
そうなの?なんだ、よかった
もしかしてそれで悩んで遅かったのか?
あ…、うん、だってそんなことしてたら謝らなきゃいけないし…
真面目で可愛いなぁリサは
へっ?!いやそんなことないよ…!
顔赤いぞ?大丈夫か?
だだだ大丈夫!大丈夫だよ!
______
あ、そうだ。私乗馬出来るようになりたいんだけど、二人とも今日空いてる時間あるかな?
悪い、俺今日まとまった時間とれない
ごめん、私も今日は訓練びっしり
そっかぁ…どうしようかな
他の誰かに頼んでみたら?リサ他に仲良い人いる?
…………いない
そりゃそうだよな、俺も
じゃあ知ってる人とか、優しそうな人に聞いてみたらどう?
じゃあ…ペトラさんに聞いてみようかな?
ペトラさん優しいもんな!
そっか、部屋も隣だったね
うん!じゃあペトラさんに聞いてみる!二人ともありがとう
どういたしまして!
またなんかあったら聞けよ
_______
ペトラさんっ!
ん?どうしたの、リサ
あの、私乗馬出来るようになりたくて…、ペトラさん、今日お時間ありますか?
うん、いいよ!私今日は二時までしか予定ないから
ありがとうございます!
それまでに掃除終わらせます!
うん、二時半くらいに馬小屋で待っててくれるかな?
分かりました!
(やっぱりペトラさん優しいな…!)
(それに、乗馬なんて小さいときからの憧れだし…!スゴく嬉しい!)
(よし、頑張って掃除終わらせるぞー!)
こうして私はやる気満々で掃除を始めた。
________
ふぅ~!終わった!
現在午後一時。私は1度お昼休憩を挟んだ後今日の掃除を終わらせた。
(二時半までまだ時間あるな。部屋で絵でも描いていよう)
自室に戻ると、ミリアンに貰った裏紙と鉛筆を取り出し、私は机に向かった。
カリカリという音が部屋に響く。
(久しぶりだな、こうやって絵を描くの…、やっぱり絵を描いていると何もかも忘れて、幸せな気持ちになれる)
(何か嬉しいな…、こんな風に熱中できることがあるの)
カリカリ…
よし、出来た…
30分程したところで、私は鉛筆を置き、消しゴムのカスを紙の上から払った。
描いたのは翼が生えて飛んでいる15歳くらいの女の子。
優しげな所が、どことなくペトラさんに似ている。
(そういえば……、ペトラさんにとってリヴァイ兵長は何なんだろう?ただの上司…って感じではないよね…?)
(もしかして、好き、なのかな?)
(だとしたら、お似合いだよね。ペトラさん綺麗で優しいし、リヴァイ班に属するほどの精鋭だし)
(…………羨ましい、な)
(って、私何を思ってるんだ!あ~、もう、描こう!描いて描いて忘れよう!)
それから二時を過ぎるまで、私はずっとガリガリと鉛筆を走らせていた。
いいねして作者を応援しましょう!
この小説を読んだ方は、こちらの小説も読んでいます
- ノンジャンル
天才少女
天才なんですけど犯罪犯してます 。
favorite 38,900grade 4,315update 1日前 - ノンジャンル
失敗作少女
冷炎を恨んだ
favorite 156,802grade 10,938update 3日前 - 恋愛
ただ、貴方の背中だけを……
中学で観た兄の試合で、忘れられない人と出会った__。 振り向いてほしい。 悲しませたくない。 応えたい。 でもどうしようもなく、好き。 行き交う“好き”のキモチ。 貴女が最後に選ぶのは、変わらず彼……? それとも……。 甘酸っぱい、切ない、恋の行方____。 ✑☁︎︎序章編..2話~340話 ✑☁︎︎本編編..344話~764話 ✑☁︎︎最終章編..766話~ ・ ・ ・ ※落ち不明 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー✁キリトリ✁ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー こんな事あらすじに書きたくないけど、パクリなどは絶対にやめてください。
favorite 538,839grade 14,551update 1日前 - ノンジャンル
隣 の 家 の お 兄 さ ん .
「 ガキはガキらしくお勉強してろ 」
favorite 71,201grade 8,457update 2024/03/09 - 青春・学園
運動神経の優れた私の正体は…
椚ヶ丘中学校 3年E組を卒業した私が烏野高校で男子バレー部のマネージャーとして送る高校生活の物語! ―――――――――キリトリ線――――――――― ・原作と異なる事多々 中学時代の作品はコチラ👉https://novel.prcm.jp/novel/tlGdipuniFd7EtQqovoQ この度、この作品の漫画版を描いて頂きましたっ! 漫画版の作品はコチラ👉 https://novel.prcm.jp/novel/5ceRyBkKmpPB6ZduEdP0
favorite 176,086grade 5,996update 1日前
が好きなあなたにおすすめの小説
コンテスト受賞作品
もっと見るONE N’ ONLYオーディオドラマ原案コラボコンテスト
公式TikTokの注目動画
もっと見るチャレンジ小説
もっと見る- 青春・学園
先輩、高身長後輩は嫌いですか?
自分より背の高い人は対象外ですか? 年下は恋愛対象に入りますか? 先輩、私のこと、好きになってくれませんか? 先輩……、先輩のことが、好きなんです。 先輩 (身長156.5cm) に惹かれ、 フリスビー部に入った弥生 (身長163cm)。 だけど……。 「なんか、自分より背の高い女子って苦手なんだよな」 高身長女子の後輩 (ヘタレ)と低身長男子の先輩 (天然)。 2人を中心とした ドタバタほのぼの不器用系 (?) ラブコメ(もどき)!!
- ファンタジー
拝啓、『 』へ。
勉強も運動もできなくて、おまけに無愛想。 見た目も可愛くないし、無論才能だって無い。 家は嫌い、学校だって嫌い。息が苦しくなるから。 家では勉学について沢山聞かされるし、学校は――地獄だ。 どこにも居場所が無い私に、君だけが寄り添ってくれた。 今日もまた――夢の中で会おうね。 現実に苦しむ主人公と、夢の中の友達との儚く脆い物語。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 初プリコン参加です!! 語彙や物語構成が皆無ですが、 温かい目で愛読してくださると幸いです✨ 表紙:雨森ほわ様(@amamori _oO) ✳題名ちょっと変えました。 拝啓『』へ。と書いて、 拝啓『君』へ。と読みます!!
- ノンジャンル
自分探しの教室
今の生活にあまり満足していない知千(ともゆき)。 ある日、知千は学校に忘れ物を取りに行った。 学校の教室には見知らぬ一人の少女が。 彼女は、ジャムと名乗った。 ジャムは、知千に難しい質問を投げかけてくる。 ジャムと知千の自分探しが始まる―。 (アイコン画像は、はりねず版男子メーカー(2)様、なんとかメーカー(仮)様からお借りしました。)
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。