テーマパークから出て数分後…
目の前に現れたのは
とてつもなく大きなお城だった
そんな金どっから出てくんだよ…
え…だれ?
私が困っていると
優しそうな門番さんがクシャっという笑顔で
自己紹介をしてきた
この二人個性が強いな…
つーか、慧なんてもういなくなってるし
なんだ…来た意味ないじゃん
出かけてるんなら
帽子屋さんたちのところに帰ろ
帰ろうとしたら
光門番に腕を掴まれた
せーいっぱいに光門番を睨んでやった
この人図々しいな…
え…さっきまで優しかった宏太門番の
優しさが消えた
作り……?
待って……
今、初めてあった人に告白された…?
と、その時
宏太門番が私の腰を持ち
距離が近くなった
もう少しでキスできるぐらいの距離
宏太門番の顔が近づいてきた
やばい…キスされるっ…
と思ったら聞いたことのない声が聞こえた
私の目の前に
真っ赤な衣装に包まれた
ハートの王様が現れた__…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!