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第9話

ハートの王様
325
2018/01/24 09:08
テーマパークから出て数分後…
慧(チェシャ猫)
慧(チェシャ猫)
ここがお城だにゃ!
あなた

え、マジか

目の前に現れたのは
とてつもなく大きなお城だった

そんな金どっから出てくんだよ…
宏太(門番)
宏太(門番)
あれ?君は慧じゃないか
え…だれ?
光(門番)
光(門番)
なにか用事?
慧(チェシャ猫)
慧(チェシャ猫)
光にこーた!
お届けものだにゃ!
宏太(門番)
宏太(門番)
お届けものって
この可愛らしいお嬢さんのこと?
慧(チェシャ猫)
慧(チェシャ猫)
そうだにゃ!
あなた

え…えっと…

私が困っていると
優しそうな門番さんがクシャっという笑顔で
自己紹介をしてきた
宏太(門番)
宏太(門番)
初めまして
私は、この門番を務めている
宏太です。以後お見知りおきを…
あなた

は、はい

光(門番)
光(門番)
俺もこの門番をやらせてもらってる
光。よろしくな?
あなた

はい

この二人個性が強いな…
つーか、慧なんてもういなくなってるし
宏太(門番)
宏太(門番)
そーだお嬢さん
なにか用事があって
ここに来たんだよね?
あなた

まぁ…はい

光(門番)
光(門番)
もしかしてハートの王様に用事?
あなた

そうですね
ハートの王様に挨拶にきました

宏太(門番)
宏太(門番)
んー…
せっかく来てもらったのにごめんね?
今、王様出かけてるんだ
あなた

へ…でかけてるんですか!?

宏太(門番)
宏太(門番)
うん
そーなんだよね
なんだ…来た意味ないじゃん
あなた

じゃ、私帰りますね

出かけてるんなら
帽子屋さんたちのところに帰ろ
光(門番)
光(門番)
ちょーっと待て!
帰ろうとしたら
光門番に腕を掴まれた
あなた

なんですか?離して下さい

せーいっぱいに光門番を睨んでやった
光(門番)
光(門番)
おー怖い怖いw
そんなに怖い顔すんなよ〜
可愛い顔が台無しだぞ?
あなた

余計なお世話です

この人図々しいな…
宏太(門番)
宏太(門番)
はいはい光
そこまでな〜?
次は俺の番
光(門番)
光(門番)
ちぇ…
え…さっきまで優しかった宏太門番の
優しさが消えた
あなた

あの…宏太門番…?

宏太(門番)
宏太(門番)
ん、なに?
あなた

さっきの優しさは……?

宏太(門番)
宏太(門番)
あーあれ?
作りに決まってんじゃん
作り……?
宏太(門番)
宏太(門番)
まぁ、それは置いといて…
俺さ、君のこと好きになっちゃった
あなた

はぇ…!?

待って……
今、初めてあった人に告白された…?
あなた

じょ…冗談よしてくださいよ〜

宏太(門番)
宏太(門番)
冗談じゃ無いって言ったら?
あなた

え……

と、その時
宏太門番が私の腰を持ち
距離が近くなった
もう少しでキスできるぐらいの距離
あなた

っ…///離れて//

宏太(門番)
宏太(門番)
照れてるの?
ふふっ…可愛い
あなた

っ………///

宏太(門番)
宏太(門番)
この距離さぁ
もう少しでキスできそうだね?
あなた

な、何言って…////

宏太門番の顔が近づいてきた
やばい…キスされるっ…
と思ったら聞いたことのない声が聞こえた
涼介(ハートの王様)
涼介(ハートの王様)
何やってんだお前ら
宏太、今すぐその娘から離れろ
宏太(門番)
宏太(門番)
はい…王様
あなた

王様……?

光(門番)
光(門番)
王様!どこ行ってたんですか〜
俺、ずーっと待ってたんっすよ!
涼介(ハートの王様)
涼介(ハートの王様)
すまない…光
ちょっと用事が出来てな
私の目の前に
真っ赤な衣装に包まれた
ハートの王様が現れた__…

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