廉「あー、リア充なりてー」
私「廉、常に彼女いるねんから、少しいなくなったら、すぐそーやってゆーやん」
私「モテ男は、羨ましいですぅー」
廉「もう1回言って?」
なんて喋りながら、学校から帰ってきた。
廉は、引っ越してきてすぐ仲良くなった友達。
まあ、親友ってとこかな…。
そんな廉に少し好意を持ってるのだが、この関係が崩れるのが怖くて、なかなか告れずじまいでいるのだ。
ある日……
廉「(LINEで)○○公園来て。」
私「わかった。」
廉からの突然の呼び出し。
少しドキッとした。
廉は前カノと別れて珍しく2ヶ月彼女なし。
その悩みかなと思いながら、公園へ。
私「廉、どうしたの?」
廉「大事な話がある。」
私「大事な話って、どうせ彼女出来ました報告でしょ?」
廉「今回は違う。結構大事な系。」
廉「……俺、引っ越すんだ。」
私「(言葉を失う)」
廉「聞いてる?笑」
私「聞きたくない。だって廉は私の……」
廉「私のの続きは?」
私「いいや。何も無い。」
廉「それでやねんけど……」
私「……何?」
この続きが怖かった。
もうバイバイになるのかと思って……
廉「あのさ、俺……」
廉「お前が好き…かもしれん」
私「…!!」
廉「今までたくさん彼女作って来たけど、それは…お前に嫉妬して欲しかった。」
私「嫉妬、ずっとしてたよ。」
廉「じゃあさ、俺の彼女枠埋めてくれへん?」
私「遠距離なっても、ずっとその枠は私専用でお願いしていい?」
廉「うん。」
今日から廉は私の彼氏…
___彼 女 枠 、 埋 め ま し た 。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!