ぴーんぽーん
家で一人でいると 、突然の訪問者が 。
制服のまま急いでドアを開けた先に居たのは …
田中「 よっ 」
田中さんだった 。
その顔を見ると 、せっかく忘れようとしていた北斗さんの記憶が蘇ってくる 。
『 なんで家知ってるんですか 、 』
田中「 北斗から聞いた 」
『 帰ってください … 』
田中「 ちょっとだけ話聞いてくれない ? 」
『 帰ってください !!!! 』
『 もう私は貴方達に関係ないんです 、 』
『 今この一瞬だって誰かに見られたらどうするんですか ! 』
田中「 ………… 北斗が倒れた 」
『 は … 、? 』
北斗さんが …… なんで 、?
テレビでは元気だったし 、今まで通りだったのに 。
田中「 きっと 、あなたさんと会えなくなったショックだと思う 。あいつ真面目だからさ 、体では離れないとって行動しても心ではまだあなたさんの事想ってるんだよ 」
『 そんな 、… 』
田中「 … 病院ここだから 、気が向いたら行ってやって 」
そう渡された紙には 、お母さんが働いている病院の名前が 。
本当は今すぐにでも行きたかったけど 、夢野さんがいたら北斗さんにまた迷惑をかけてしまうし 。
足がすくんで動かない 。
田中「 じゃあ俺行くね 」
『 はい 、… 』
田中「 …… 」
がちゃん 、とドアが閉まる 。
どうしよう 。
一体 、何が …… 正解なの 、?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。