松村 side
「 もう会わないでほしい 」
そう本人から言われる1週間前 。
急にマネージャーに呼び出されて 、同じような事を言われた 。
マネ「 あのさ北斗 」
『 ん ? 』
マネ「 言いずらいんだけど … 最近あなたさんっていう人と会ってるでしょ 、? 」
『 まぁ … 』
マネ「 あれ 、正直いってやめて欲しい 」
『 …… 週刊誌にバレた 、? 』
マネ「 いや 。でもきっといつかバレる 」
『 …… 』
マネ「 それに 、週刊誌よりも 、今は夢野さんが大きな脅威になってる 」
『 は 、? 』
マネ「 この前夢野さんにあなたさんの顔を見られたそうね 」
『 まさか 、 』
マネ「 あの子との縁を切らないと 、… あなたさんを殺すって言ってる 、 」
『 っ 、!!? 』
過去にも1度 、俺の小さい頃からお世話になっていた近所のお姉さんを彼女と勘違いして 、暴力沙汰になったことがある 。
だから 、夢野ならやりかねない 。
…… あの時 、夢野が来る事を知っていて 、どうしても会いたくなってしまった 。
俺があなたさんを呼んだから …
全て俺の責任だ 。
あなたさんを守るためにも 、ここは距離を置くしかないのか 、、?
『 わかった 。距離を置くよ 』
大粒の涙をこぼすあなたさんを前に 、
この日俺は 、生涯初めて好きになった人から離れるという 、苦渋の選択をした 。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。