第2話

episode 1
7,296
2021/07/29 05:55
※ 諸注意
テヒョンとジョングクは一歳差の設定です
小説の進行具合を図ってみた結果、こちらの設定が適正ではないかと判断致しましたので、ご了承頂けると幸いです 🍀
































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🐯 side
























使い古した制服に身を包み、鏡の前で自分自身と目を合わせる。リュックサックの中にスマホを雑にほおり投げて、そのままの勢いでリュックを背負った。















教室につけば、見慣れた顔のクラスメイト達がひとたび声を上げる。またこれも、見慣れた光景































ヨジャ 「 て、テヒョン っ ..!おはよ、っ 」














🐯 「 ん、おはよ 」















ヨジャ 2 「 テヒョンくん っ!おはよ、..ねぇ、今度一緒に出かけない? 」














🐯 「 あー、..ごめん、予定詰まってて 」















本当は何も詰まってなんかない。事実、現時点では暇で暇で仕方ないのだ。物理的にも、別の意味でも。




















怠そうに席に着けば、決まって親友が声をかけてくる。















🐣 「 テヒョンアっ おーはよ 」















🐯 「 あぁジミナ、おはよ 」















一言返事すれば、あからさまに手を口元に寄せて、周りに聞こえないようにコソコソと話してくるジミナ。















🐣 「 ねぇテヒョンア、さっきの子も?」















🐯 「 さっきの? ..あぁ、どっか行こって誘ってきた子?」















🐣 「 うん、あの子も?」















🐯 「 んー、一応カウントしとけば。別にこっちから攻めた訳じゃないけど 」















🐯 「 てかほんと悪趣味だよな、ジミナ 」















🐣 「 なんとでも言えっ 」















🐣 「 ..はぁ でもさ、最近ほんと思うけど..何もせずに惚れさせるお前が羨ましい限りだよ 」




















そう言われて一瞬言葉に詰まったからか、普段聞かないようなことを口にしてしまった



















🐯 「 ..ねぇ、今何人目?」


















🐣 「 えぇーと、..25だな、さっきの子ら含めて.. 」


















🐣 「 "お前の虜になった女の数" 」





















🐯 「 高校入学してからの数だろ 」

















🐣 「 それでもお前この数字普通にやべぇよ、」

















🐯 「 ..はぁ、でもさ、人数じゃねぇだろ ..そういうの 」















🐣 「 何、どういう意味 」















🐯 「 俺は堕とし甲斐のある奴を堕としたいわけ、薄っぺらい女子達にはもう飽きた 」















🐣 「 飽きたって ㅋㅋ 今でも堕としまくってるくせに 」















🐯 「 だーかーら、それは向こうが勝手に堕ちてるだけなんだって 」















🐣 「 はいはい、..でもまぁ、それ考えると、この数も正確じゃなくなってくるよね 」


















そうこめかみの辺りを軽く指で啄くジミナ。その動作の理由は聞かずしも読み取れる。ジミナの中のカウントでは、俺が "堕とした" と自覚している範囲内の人数しか反映されないのだ。だから俺の知らないところで俺に惚れてるような奴までは、流石に計り知れないと言いたいんだろう。















🐣 「 ..なぁ、じゃあもう惚れさせるの辞めんの?」















🐯 「 何言ってんの、辞めるわけないじゃん 」















🐣 「 でももうこの世にお前に惚れないような奴なんていねぇよ?」















🐯 「 言い過ぎ。大いに言い過ぎ。」















🐣 「 じゃあ誰か居るってのかよ、当てはあんの?」




















"ない" 恐らくジミナはこの言葉を期待してたんだろう。だけど、こっちとしてもまた俺の戯言なんだと軽くあしらわれては堪らない。余裕そうに構えるジミナに向かって一言













🐯 「 居るんだよな、それが 」













すると案の定目を見開いて、"誰"と言わんばかりの顔をこちらに向けるジミナ。その顔には思わず笑いが込み上げてきたが、居ると言った以上、それなりの態度で示さなければならない。




















🐯 「 後輩なんだよなぁ 」

















🐣 「 っ..なんだ後輩か、.. 」
















🐯 「 同性なんだよなぁ 」

















🐣 「 なんだ同性 .. は?え、待って、同性!?」















🐯 「 ジミナ声でけぇよ 」













🐣 「 え!?いや、な、何お前、そ、そっち系!?」














🐯 「 いやそっち系とかそういう事じゃなくて、」















1人慌てるジミナを他所に、ふと肘を着いて窓の外を見つめる。視界いっぱいに広がるのは、太陽が煌々と地上を照らしている光景。"あいつ"と初めて会った日も、丁度こんな天気だったかな















🐯 「 ..まぁとにかく 」















🐯 「 これがまた手強そうなんだよな 」















🐣 「 っだ、..だから誰よ、そいつ 」














🐯 「 名前聞いても分かんないと思うけど 」















🐣 「 ..なめんなよ?俺結構後輩のこと知ってるんだから 」
















🐯 「 あぁ、そうでしたそうでした 」
















🐯 「 名前はねぇ、」














🐯 「 ..確か.. 」














別に渋るほどの名前じゃない。ただあの日の記憶を辿って、1つずつ、1つずつを思い出しているんだ。















🐯 「 ..あ、そう 」


































🐯 「 チョンジョングクって言ったな 」





















































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