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2021/12/12

第8話

挑む者と阻む者
第7話「挑む者と阻む者」


最前線の野営地

地上本部からの緊急無線が入る

「物資輸送トラックがソルジャー2名によって
奪われる事件が発生、トラックは最前線を
目指している模様..警戒せよ。なお犯人は
クラス決戦、弥生春 クラス修羅、奥井翼の2名」

海)春が!?

無線を聞いていた海は突然の無線に驚く
最前線に来たがっていたのは知っていたが
まさかこんな暴挙に出るとは思っていなかった

海)翼まで引き込んだのか...

トラックは最前線を目指している、それなら..

海)俺が止めるしかないか。

差していた刀を握りしめ
これから来るであろう友人を待つ

海)輸送トラックが強奪され暴走!
出撃予定の無い者は危険物などを片付けろ!

海の指示で手の空いた者たちが
置いていた武器や照明器具などを片付け
トラックが突撃してもいいように道を開ける

そして夕刻、野営地から数十メートル先に
輸送トラックが見えた

夜)海さん!来ました!
海)分かった、俺が相手をする!
相手は決戦だ、他の者は無闇に手を出すな!

被害が出ないよう指示を出した時には
トラックは目の前に来ては止まる、それを見て
すぐにトラックを包囲した

海)出て来い、春。

海の呼び掛けに運転席がゆっくりと開いた

春)やあ、熱烈な歓迎ありがとう..海。
海)なんでこんな馬鹿な真似をした。
春)こうでもしないと、
俺はずっと本部から離れられなかったからね。
海)異動願いを出せばいいだろ。
春)出したよ?何回もね...でも無理だった
上の連中は俺をあの場所に縛りたかったみたい。

ふと違和感に気づいた...
犯人は春を含めて「2名」だと

海)(居ない!?)

気づいてすぐに助手席を見るがそこは空席だった

海)お前1人か?翼はどうした。
春)翼とは途中で別れたよ、
ここは包囲されるって分かってたからね。
海)1人で背負うと?
春)まさか、押し通るんだよ!

春が刀を抜くと同時に海も刀を抜く
低い斬撃が海を襲ったからだ

ギィン!

海)ッ!、これ以上罪を重ねるな!
春)俺はただ自分の心に素直になっただけだよ!

春の繰り出す斬撃を全て受け流す海
その素早い攻防は目で追い切れないほどで
周囲を包囲していたソルジャーたちも息を呑む

海)方法を間違えるなって言ってるんだ!
春)ぐっ!

斬撃を受けきり出来た僅かな隙をついて
春の腹に蹴りをいれるが当たると同時に
後ろに飛び退かれた

春)痛いなぁ...(苦笑いを浮かべながら)
海)よく言うよ!

今度は海が距離を詰め上から押しつぶすかの様に
刀を振り下ろす それを春は正面から受け止めた

春)..相変わらずの馬鹿力...だね。
海)このまま大人しく投降しろ!
春)断る!

両者が一歩引いて次の攻撃に移ろうとした時
ガガガ!!と無線機が起動する

「前線に大量のリグレットが出現!
その中に上位種の存在を確認しました!」

海)上位種だと!?
春)!?

上位種
知能のある人型のリグレットの事
人型は断片的な言葉しか話さないのが普通だが
上位種は人と殆ど変わらない
元となった人格が核となり考え、会話する
それだけで強さは格段に跳ね上がるのだ

夜)海さん、野営地周辺にもリグレットが!
海)くそっ!総員戦闘準備!野営地に入れるな!

海の指示で周囲のソルジャーは戦闘体制になる

春)俺は先に行かせてもらうよ。
海)おい!春!
春)行く先のリグレットは片付けとくよ。

海の静止も聞かずそのまま行ってしまった

海)ったく、隼といい春といい
面倒な男に好かれる奴だな始は...

少し同情しつつ目の前の事に意識を集中する

夜)前線は大丈夫でしょうか?
海)応援が向かってる筈だから大丈夫だ、
俺たちはここを何としても守りきるぞ!
夜)はい!

リグレットの咆哮が夕焼けの空に響き渡った


つづく