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2022/01/20

第12話

心音と信頼
第11話「心音と信頼」


未だに戦場となった野営地
負傷者、非戦闘員の救助及び援護は
深夜になるまで続いていた

暗闇の中、視界も悪く敵の動きも把握しにくい
そんな状況下の中で戦う彼らもまた
苦戦を強いられていた

陽)涙!郁!そっちに行ったぞ!!
郁)了解!
涙)僕がやるよ、いっくん。

2人へと迫るリグレットを迎え撃つ涙
力で押し通す敵に対して涙はひらりと立ち回る
振り下ろされる攻撃を躱して斬り払う
まるで指揮棒を振るかのように軽く美しく

斬ったリグレットからピアノの音が響く
高く透き通った一音は心の音色

涙)おやすみ。
郁)凄いよ、涙!
涙)僕に出来るのはこのくらいだから。
郁)涙...
涙)行こう、まだ終わってないよ。
郁)うん!

そして涙たちとは別の場所では陽と夜が
2体のリグレットに翻弄されていた

陽)ちっ、コイツら連携してくるな。
夜)やりにくいね。

片方が攻撃し片方がガードする
息の合った連携で中々崩せない

陽)ガードしてくる奴からやるぞ。
夜)俺を頼ってくれるんだ?
陽)...一時休戦だ。
夜)分かったw やろうか!

リグレットに向かって走り出す2人
ガードを担うリグレットが前に出る
大きな図体をしていてまるで壁のようだ

陽)はっ!防げるなら防いでみろよ!
夜)陽!

夜の呼び掛けで刀を抜き跳躍する
それに合わせて夜が両腕を組み足場を作ると
陽はそれに乗ってさらに高く飛ぶ
その高さはリグレットの頭上に届いた

陽)ソルジャーを舐めるな!!

気迫で押し切るように刀を振り下ろし
リグレットの肩を切り裂きそのまま下へ

グォオオオ!!

陽)まずは一体!
夜)陽!危ない!!
陽)ッ!?

夜の声に気づいた時には目の前に
攻撃に徹していたリグレットが迫っていて
その重い一撃に吹き飛ばされる

陽)ぐぁ!
夜)陽!!

吹き飛ばされた陽を夜は身をていして受け止め
衝撃から庇った

夜)ッ!?...ぅ...
陽)夜!?
夜)...陽...大丈夫?
陽)大丈夫だよ!この、馬鹿野郎!!
夜)酷いなぁ..(苦笑い)

ジャリ、とリグレットが近づく気配に
反応が遅れた陽

陽)しまっ!?

振り返るとリグレットの爪が振り下ろされた





夜たちを下がらせ上位種と交戦中の海は
少し疑問を持っていた

)命令..、黒いの..潰す。
海)命令か..さっきからそればかり言ってるな。

うわ言のように繰り返される言葉
命令されてここに来たのなら
この上位種よりも上の存在がいることになる

海)これ以上暴れられても困るからな。

刀を構え直し走り出す
図体のでかい相手ならそれほど動きは速くない
素早く背後に回り込むと背中を斬りつける

海)(抜けない!?)

筋肉の締め付けで斬りつけた箇所から
刀が抜けなくなる

)潰す。

上位種はグン!と大きく体を揺らす
反動でふわりと海の身体が浮いた瞬間
裏拳で海の脇腹を殴りつけた

海)ぐっ、

衝撃になんとか耐える、身体が揺れる反動で
刀が外れ、そのタイミングで距離を取る

海)厄介だな..筋肉だるまってとこか。

脇腹が疼く、その痛みは治らない

海)...(内臓、少しいったかもな)
)黒いの、潰す。
海)結局それか..

命の等価交換、
勝つことより終わらせる事を考える

)ぉぉおお!!
海)来い!!

覚悟を決めて構えた時だった
ドン!と背後から爆発音が響き渡る

海)なっ!?(驚き振り返る)
).....(動きを止める)

それと同時に上位種も動きを止めていた

海)止まった?いったい、何が起こってるんだ?
)...帰還命令を遂行する。
海)帰還!?逃げる気か!!

一瞬、立ち去ろうとする上位種を追おうとしたが
ぐっと堪えると爆発があった方へと走り出す

海)皆んな、無事でいてくれよ。




つづく