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2021/12/02

第6話

迷う心と差し伸べる手
第5話「迷う心と差し伸べる手」


ミネルヴァ軍地上本部
休憩室

第3軍、第4軍に最前線への異動の打診があり
3軍に所属している葵はどうするか悩んでいた

葵)最前線か。

戦場で行方不明となった兄を追って軍に志願して
未だに情報も無く見つかってはいないが
それが僅かな希望でもあった

葵)最前線ならもしかしたら...

見つかるかもしれない可能性と1番最悪な結末を
天秤にかけては見ないふりをしていた

葵)怖いな...

両手に力を込め祈るように目を瞑った時

新)あ、葵みっけ。
葵)新?
新)3軍の詰所に行ったら居ないって言われて
探しちゃった。
葵)ぁ、ごめん...何か用だった?
新)用って程じゃないけど、聞いた?異動の話。
葵)ッ...うん!聞いたよ、最前線でしょ。
新)俺、行く事にした。
葵)えっ!?

新の言葉に素直に驚く

新)ほら俺、前から言ってたでしょ?
信じられるご主人様を探してるって。
葵)...言ってたね。
新)最前線にいる気がするんだよね。

新は今居る第4軍以前にも色んな場所にいた
なんでも理想のご主人様に会いたいらしい

葵)そっか、寂しくなるね。
新)なんで?
葵)だって..
新)葵も来るだろ?

さも当然といった口調で言われ戸惑う

葵)俺は..まだ決めてないよ。
新)でも、悩んではいると。
葵)そうだけど...
新)悩んでるって事はさ、
行きたい気持ちが勝ってるって事でしょ?
葵)行きたい気持ちが?
新)行きたくない時は悩まないんじゃない?

言われてみて気づく
行きたくないから悩んでるのではなく
行きたいから悩んでいたことに

新)だから一緒に行こう、ね?
葵)ありがとう新、俺決めたよ。

不安も悩みも晴れた
行かない後悔より行った後悔の方が良い
背中を押してくれた親友と戦場に立つ




同時刻
地上本部、研究棟
コールドスリープルーム

白化現象が危険値になった者が
リグレットになる前に冷凍カプセルで眠らせる
施設に涙はいた。
現在稼働している冷凍カプセルは1つ
中には涙のお兄さんが入っている

涙)兄さん、僕最前線に行くことにしたんだ。

カプセルに触れながら話す

涙)兄さんみたいな人をこれ以上増やさない為に
僕、頑張るから見ててね。

決意を告げて誓いとし、研究棟を出る

郁)涙!
涙)いっくん。

詰所に戻る途中で郁と出会う

郁)俺、最前線に行くことになったんだ!
涙)えっ、いっくんも?
郁)「も」って、涙も最前線に?
涙)うん、烈火だけど僕も戦いたいんだ。
郁)階級なんて関係ないよ、一緒に戦おう!
涙)うん!

力では差があったとしても
誰かの為を思う心は同じだから



つづく