第2話

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2021/07/01 11:43




「 ごめんな 、昨日は抜けて悪かった! 」


『 別に怒ってないよ?笑 いつものことだし 、』



嘘 、本当は怒ってる 。

樹にそんなこと言ったら困らせるだけ彼女でもないのに



「 でも楽しそうで羨ましいわ!ストーリー乗ってたし 」


〔 はあ?彼女のとこに居たくせに何言ってんだよ 笑 〕



と 、慎太郎がやって来て言った 。



『 ほんとだよリア充め!!笑 』



なんて笑って誤魔化す日々にも慣れた 。



「 … ごめんな!絶対埋め合わせするから! 」


『 いいよいいよ 、彼女は大事にした方がいい〜の! 』


〔 あなたは良い奴すぎるんだって 、〕



良い奴なんて言えない 。

心の中真っ黒で樹と知らない女の幸せなんて祝えるわけ



「 俺さ 、」



と 、樹が何か言いかけたところで樹の携帯がなった 。

また彼女だろう 。そんなの予想が着くに決まってる



「 はあ 、ごめん 、行かなきゃ 。」


『 、 なんでそんなに悲し顔してんのよ 、』


「 … あなた 、いつもの駅前に18時に必ず来て 、」



なにを言われるか分からないから正直行きたくなかった

この気持ちにけじめを付けることになりそうで



「 俺 、待ってるよ 。じゃ 、 」



と 、真っ直ぐ目を見つめられて言われる 。



『 しんたろ 、』


〔 んん 、あなた 、行ってきな? 〕


『 分かってるんだけど 、怖いの 。』



樹にずっと好きだった樹に会えなくなるかもしれない



〔 後悔だけはして欲しくないんだ 、ね ? 〕


『 … そうだね 、しんたろ慰めてね 、笑 』


〔 それはもちろん 。笑 大好きな友達のためなら 、〕







18時 .




『 じゅり 、っ! 』



妙にそわそわしている樹を見つけて駆け寄る 。



「 あなた 、来てくれてありがとう 」


『 … そんな顔しないでよ 、』



悲しそうな顔をする樹に

私もどんな顔をしたらいいか分からなくなった 。



「 ちょっと歩かね? 」


『 うん 、いいよ 』






「 … 俺さ 、彼女と別れてきた 」



突然の言葉に驚いて声が出なかった 。



「 見て 、ここ 」



と 、自分の頬の絆創膏を貼ってあるところを

指して力なく笑った 。



「 叩かれちゃったよ 、笑 」


『 … なんで 、』


「 彼女より守りたいやつが出来たから 」


『 … ん 、そっかぁ 。』



これ以上のことは聞きたくなかった 。

だって私はまた失恋するから 、



「 ねえ 、あなた聞いてくれる? 、」


『 … いや 』



急に涙が溢れそうになって俯く 。



「 俺さ 、」


『 嫌だよ 、聞きたくなんかないっ 、』


「 あなたっ 、! 」


『 聞きたいわけないじゃん … 、何回目の失恋 、私 、』


「 …っ 、ねえ 、顔上げて 、」



と頬を包まれて涙が出ながらも顔を上げると



「 俺 、あなたが好き 」


『 … 、え 、? 』


「 守りたいって思った 、きっと笑うんだろうなって 」



私のこと好き 、?

ずっと好きだった樹が私のことを好きって 、



「 ねえ 、あなたの気持ち聞かせて、? 」


『 … 私はずっとじゅりのこと好きだったよ 、』


「 …じゃあ俺らすれ違ってたんだな 」



なんて笑って私の体をぎゅっと包み込んだ



『 じゅりは鈍感すぎ 、私ずっと樹しか見てなかった 』


「 … ふっ 、かわいい 」


『 ねぇ 、これって両思いなの 、? 』


「 そうだよ 好き好き同士 笑 」



いつも見たいにふざけて笑いあった 。








『 しんたろっ! 』



後日しんたろうに報告をした 。



「 俺ら付き合うことになった 」


『 なりました! 』


〔 ええ 、嘘!おめでと!やっとかあっ 〕



と 、腕をぶんぶんっと振って喜んでくれた 。



〔 でも本当におめでとう 嬉しいよ 、俺も 〕



今度は優しい顔をして私の頭にポンっと手を置いた 。



『 ありがと 、慎太郎のおかげ 』


「 … 慎太郎 、手どけろ 」


〔 嫌だなあっ!友達だぁよ?笑 〕


『 … かわいいっ 、じゅり 』


〔 本当に急に 笑 かわいいやつだな樹も! 〕



こんなふうに関係が変わっても笑いあっていて

こんなふうにずっと笑いあっていたいなあっとね?





END .















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