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第1話

きっと片思い〔🦁〕
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2021/06/29 11:26





私にはずっと好きな人がいる 。


けど 、アイツは絶対に気づかないし 、

私は 好き だと好意を伝えることもないだろう 。



「 なあ 、あなた 〜 」


『 んもう なに! 』


「 おねがい!手伝って 、レポート間に合わないの 」


『 本当に樹って成人してんの?ってくらい子供だよね 』


「 ひどっ!ってか俺も頼れるやつお前しかいないわけ 」



なんて勘違いさせるような言葉をすらりと口にするが 、

じゅりには彼女がいる 。



『 じゅりはさ 、』


「 ん 〜 、? 」



『 私の事どう思ってるわけ? 』なんて言葉が

私の中に浮かんだが 、言うのを辞めた 。

じゅりに期待なんかしちゃダメだって分かってるのに 、



『 ううん 、なんでもない 、』


「 なんだよそれ!お前らしくねぇな! 」


『 はあ 、今回だけね 、手伝ってあげる 』


「 さんきゅ〜!それでこそあなただ!なんでも奢る! 」





無事にレポートが間に合ったと言う連絡があると 、

じゅりと次に飲みに行く約束をした 。



「 は?なんでお前まで居るんだよ 笑 」


〔 え!樹とあなたが飲みに行くのに俺セットでしょ! 〕



と 、大学で同じの慎太郎が言う 。

慎太郎は良き相談相手 。すごく優しくて人がいい



『 んまあ、樹だって彼女居るんだし 、2人きりじゃ 』


〔 そーいうこと!笑 〕


「 分かったよ 。笑 けど お前のは奢らねえからな! 」


〔 ええ 、ひどおい樹くーん! 〕



なんだかんだ3人で盛り上がっている時

樹の携帯が音を鳴らした 。



「 もしもし 、」



だんだん顔が険しくなる樹に私は想像がついた 。



「 はあ 、ごめん 。抜けなきゃ 、これ金 」


『 … 彼女? 』


「 うん 、ちょっと急用みたいで 」


『 行ってきな 、今度埋め合わせしてもらうからね! 』



なんてわざと明るく振舞っている私に嫌気がさしてくる



〔 はあ 、あなたも良かったわけ?あそこで行かせて 〕


『 しょうがないじゃん 、樹の優先順位は彼女だもん 』


〔 このままじゃずっとこの関係のままなのに 〕


『 …ん 、自分でも分かってる 。けど 、』



このままでも樹のそばに居たいなんて思ってしまう

こんなに私の事好きにさせたくせに 、樹のばか



〔 … ふはっ 、今日は付き合いますよ?お嬢さん 、笑 〕


『 本当に 慎太郎が友達で良かったよ 、』


〔 あらら 、結構酔っちゃってるのね 笑 〕



酔いが回らなきゃこんな素直になれないんだもん 。

樹にもこんなふうにできてたらなにか変わったのかな







続く .
















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