高校を出てから自分の夢を叶えるために東京に上京した
今日は久しぶりの長期の休みで実家に帰省している所
『 お母さ〜ん!』
〔 あなた丁度良かった今日慎ちゃん家とBBQするのよ!〕
『 え 、慎ちゃん 、! 』
幼馴染でお兄ちゃんみたいな慎ちゃんを
気づいたら好きになっていた
〔 久しぶりねぇ 、あなたと慎ちゃん仲良かったから 〕
『 当分会ってないもんね 、』
けど私が高校1年生の時慎ちゃんはもう東京へ行き 、
会う機会が無くなってしまった 。
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久しぶりにみた慎ちゃんは男らしくなっていて
思うように顔が見れず 、話せない 。
「 え 、あなた? 」
そんな時 慎ちゃんから声をかけてくれた 。
「 え!あなただよね!!大人っぽくなったなあ! 」
髪をわしゃわしゃっと撫でられるとふんわりと笑った
私の好きな高校生のままの慎ちゃんの笑顔だった 。
『 慎ちゃ 、』
「 んふっ 、相変わらずかわいいね 」
『 … ばか 、でも久しぶりっ! 』
〔 あなた〜慎ちゃん〜 買い物行ってきてくれない? 〕
『 え? 』
〔 飲み物なくなっちゃったから1人だと危ないし? 〕
「 いいですよ!行ってきますね! 」
そう言って私の手を引きコンビニへ向かった 。
「 ふはっ 、久しぶりだからって固くなりすぎ 」
『 だって〜 、慎ちゃんカッコよくなったから 、』
綺麗な横顔を見つめていると目が合った 。
「 …っ 、あ 、コンビニ着いたよ 」
『 …? 、そうだね 。』
お店を出るとさりげなく袋を持ってくれる慎ちゃん
車道側を歩いてくれたり優しい慎ちゃんのままだ
「 あなたは夢叶ったの? 」
『 うん 、大好きな仕事やれてるよ 』
「 ふ〜ん 、よかったよかった 」
『 慎ちゃんのおかげだよ 』
こんなふうに昔から私の話を聞いてくれた
「 彼氏は?」
『 それがね〜 、できないんだよ〜 』
「 あちゃ 、こんなにかわいいのにね? 」
『 だれか〜 、私のこと貰ってくださあ〜い 』
「 ん〜 、だれか〜じゃないでしょーよ 笑 」
『 じゃあ慎ちゃん私のこと貰ってくれる? 』
と 、冗談で言ってみるけど会話が止まってしまった
『 え 、冗談だよ?…え? 』
「 うん 、いいよあなたのこと貰ってあげる 」
『 … え 、! 』
「 俺さ 、ずっとあなたのこと好きだったよ 」
急の展開に頭が混乱している
慎ちゃんが私のこと好きだったって 、、
「 でも 、あなたの夢邪魔できないじゃん 」
『 … 慎ちゃん 、』
「 ねぇ 、あなたは…?俺のこと好き 、? 」
『 … 好き 、大好き 』
微かに震える声でそう伝えると
またふんわりと私の大好きな笑顔で笑った
「 はあ 、よかったあ!あなたが綺麗になりすぎて 、」
『 慎ちゃんだって 、絶対私のこと妹としてしか 』
「 あなたも俺のことお兄ちゃんのように見てたでしょ 」
『 私はずっと慎ちゃんのこと好きだったもん! 』
慎ちゃんは気づいてなかったかもしれないけど
「 でも昔からあなたは俺のものだったけどね 」
『 今はもっと慎ちゃんのものだもんね 』
「 はあ 、かわいいやつめ!」
急に慎ちゃんの足が止まって振り返ると
ちゅっ
『 … へ 、』
「 あなたのここも俺のもの〜 」
昔からずっと隣に入れて幸せだったけど
彼女という立場で隣に立ったらもっと幸せでした
END .
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。