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第91話

作戦実行
福留 司
やったよ。
大野 優花里
おぉ!
三室 弥生
どうなるかな〜
大野 優花里
弥生ちゃんってバスケ部だよね?早く行って反応見てよ!
三室 弥生
勿論!
その日の放課後、私は早めに体育館へ。
でも、先に1年が部活の準備を始めていた。
男子
え、何だよこれ…
男子
どうした?
男子
ほら…
画鋲が刺さりまくってるバスケットボールを持って1年が表情を曇らせる。
男子
うっわっ!!誰だし、こんな嫌がらせしてる人!
倉科 拓哉
お前ら、騒いで何してるんだ?
男子
部長!見てくださいよ!このボール!
やって来た倉科君がボールを確認。
すると一瞬だけだけど、眉間にシワが寄ったように見えた。
倉科 拓哉
悪戯か…。俺が野崎先生に伝えとく。
男子
ありがとうございます!
その後も柚稀が学校に来る度に私達は同じことを繰り返した。


倉科君が柚稀がやったんじゃないかと考えるのも時間の問題で、来る度に作戦実行をずっと続けたら最初とは比べ物にならないくらい怒っているのは一目瞭然だった。
そして、1軍の私と2軍の優花里と司の力でバスケ部のボールに柚稀が画鋲を刺したらしいと広めたらもう誰もが犯人が柚稀だと思っている。
ついに、最初に刺してから2週間が経った10月の4週目のこと…
燎 颯斗
柚稀。誕生日おめでと!
月城 楓
今日、誕生日なのか。
空閑 柚稀
うん。ありがとう!
月城 楓
最近、頑張りすぎたのか?
空閑 柚稀
そう?
月城 楓
顔色が少し悪い。
空閑 柚稀
飛行機の乗りすぎじゃない?
「そんなことないよ」というように冗談を言った柚稀の元に倉科君が近付いた。
倉科 拓哉
…柚稀。
空閑 柚稀
何?…てか、怒ってる?
倉科 拓哉
ああ。
空閑 柚稀
何で?
不機嫌そうな倉科君に柚稀が少し不安げに怒りの原因を聞く。
倉科 拓哉
バスケットボールに画鋲が刺さってる悪戯。あれ、柚稀の仕業だろ。
空閑 柚稀
は?
倉科 拓哉
そんな風にバスケットボールを扱うやつだったなんてな。
空閑 柚稀
ちょっと待って。何言ってんの?そんなことするはずないじゃん。
倉科 拓哉
条件が揃い過ぎてんだよ。
空閑 柚稀
意味不明…。
倉科 拓哉
柚稀が来た日だけ刺さってるし、柚稀がそれをやってたって言ってる人が沢山いるし。
そこで誰かにはめられたと悟った柚稀が俯く。
それでも、倉科君は止まらなかった。
ついには…
倉科 拓哉
バスケをそう扱うんだったら、今すぐバスケを辞めろ!!!!!
私や優花里を含む、クラスのみんなが初めて聞く倉科君の本気の怒鳴り声に驚く。
空閑 柚稀
…………よ。
倉科 拓哉
何?声が小さくて聞こえない。
空閑 柚稀
いいよって言ってるの。
柚稀が顔を上げ、倉科君をジトッと見る。
その目は無機質のように冷たくて、いつものような光が全く無かった。
燎 颯斗
ちょっと柚稀!?
空閑 柚稀
私はあくまでマネージャー。支える側だから、選手の信用が得られないなら失格も同然。信用しないのが部長なら尚更。
燎 颯斗
違うなら、反論しなよ!
空閑 柚稀
別に…そう思ったなら思えばいいさ。そこまでの信頼関係だったってこと。でもまぁ…
そう呟きながら、柚稀がスマホを触り出したと思うと、「バンッ!!!」と大きな音が出るくらいの力でスマホを倉科君との間にある机に叩き付けるように置いた。
空閑 柚稀
……そういう話なら、せめて今日じゃない日に言って欲しかった…。
スマホを置いたまま反対を向いて歩き出す。
入口で止まると、振り向いて少し笑みを浮かべて…
空閑 柚稀
もうバスケから離れるよ。
颯斗、ごめんね。ケーキの話は無かったことにしといて。
そう言って、柚稀はいなくなった。
燎 颯斗
……拓哉。それ何表示されてんの。
倉科 拓哉
何かのメール。
燎 颯斗
誰から?
倉科 拓哉
瑞稀さん。
燎 颯斗
何のメール?
倉科 拓哉
……ちょっと待てよ…。
倉科君はそう言うと、少し焦ったような表情でメールが表示されている柚稀のスマホを見ていた…。


バスケから離れることで倉科君達から離れる。
つまり、自ら5軍に降りることを宣言した柚稀。
やっと、念願の人が落ちたけど……
何か腑に落ちない。
何であんなあっさりとバスケから離れたの?
もっと粘ると思ってたのに…
そんな疑問が頭に過ったが、その答えはスグに知ることになったのだった。