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第78話

大会は目立つための場所
日にちが過ぎていき、土曜日。
男女共に出場する大会の会場にやってきていた。
夕凪 沙羅
試合、頑張っていこうー!!!
坂上 潤
おーっ!!
三室 弥生
何試合くらいあるの?
夕凪 沙羅
んっと、午前中が女子で午後が男子。今日はAブロックだけだから、勝てば都大会出場だね。
三室 弥生
おぉ!
坂上 潤
でも、今回は運が悪いよね…。同じAブロックに毎回、男子が負けちゃう高校がいるんだもん…
三室 弥生
でも、今回は違うかもよ?
夕凪 沙羅
だと、いいけどねぇ。マネージャーも監督もいないし…
あの日以来、全く柚稀と倉科君は話さなかった。
楓と燎君も何も言わない。
そして、柚稀は大声で倉科君に「大嫌い」と言ったせいで多数の女子から冷たい目で見られていた。
燎 颯斗
女バス〜、そんなに気にしないでよ〜今までそれでやってきたんだからさ。
夕凪 沙羅
まぁ、そうだけど…
燎 颯斗
大丈夫大丈夫。なぁ、拓哉?
倉科 拓哉
ああ。別に柚稀がいなくても勝つ。
坂上 潤
何で喧嘩なんかしちゃったの?いつも柚稀ちゃんと仲良さそうじゃん。
三室 弥生
喧嘩する雰囲気無さそうなのにね。
倉科 拓哉
あれは…俺が悪かったんだ。ちゃんと反省してる。
少し暗い声で言う倉科君。
柚稀との喧嘩を本当に反省しているようだ。
夕凪 沙羅
も〜、部長とマネージャーは仲良くしとかないと部の方向が危ないんだから気を付けてね?
倉科 拓哉
分かってる。
会場に入ろうとした時…
女子
燎。
何処か聞き覚えのある声が背後から聞こえた。
振り返った燎君は少し驚いたあと、笑う。
燎 颯斗
るーちゃんじゃん!
如月 琉依
マジでその呼び方やめろ…。
三室 弥生
琉依…。
両手に大きなビニール袋を持つ私服姿の琉依がそこに立っていた。
どうやら、雅はいなく1人みたいだ。
如月 琉依
おっ、三室も試合か。頑張れ。
三室 弥生
う、うん。
燎 颯斗
それで?どうしたの?
如月 琉依
柚稀からの差し入れを代理で届けに来ただけ。
燎 颯斗
ほんと!?ありがと〜!!
琉依が大量のビニール袋を燎君に渡す。
その中にはスポーツドリンクとリストバンドが沢山入っていた。
燎 颯斗
このリストバンドは?
如月 琉依
何かみんなで揃えた方が気合が入るんじゃないかってさ。誰かにメッセージを書いてもらうのもいいんじゃないかなって柚稀が。
燎 颯斗
何かこんなに申し訳ないなぁ…
如月 琉依
あとこれ、女子の分です。
夕凪 沙羅
えっ!?私達までいいんですか!?
如月 琉依
はい。男女平等にって言われて…
夕凪 沙羅
ありがとうございます!
男子のより少し小さなビニール袋を貰いながら、沙羅が琉依にお辞儀をする。
琉依は少し困ったような表情をした後に、私の方を少しだけ見ると…
如月 琉依
この大会、本郷も出てる。でも、転校したから他の学校のチームで出てるみたい。
三室 弥生
……。
めぐみか…何か懐かしいかも。
別にもう関わる必要なんてないから、他人として戦うに決まってるけど。
如月 琉依
それじゃ、千代瀬高校、バスケ部の皆さん。頑張ってください。
軽く頭を下げると、琉依は会場のギャラリーの方へと向かっていなくなった。
燎 颯斗
…柚稀もなんだかんだで応援してくれるんだね。
倉科 拓哉
……早く行くぞ。男子はギャラリー。
男子
はいっ!!!
夕凪 沙羅
それじゃ、頑張ってくる!!
そうして、始まった秋の大会。
千代瀬高校は強豪校としての威厳があり、女子の試合は順調に進んでいた。
やっぱ、千代瀬高校はレベルが高い…。
そんなことを思っていると、何試合目かの試合に見覚えのある人がベンチから出て来た。
三室 弥生
!……本郷、めぐみ…。
女子
めぐみ〜!やっちゃって〜!!
本郷 めぐみ
うん!頑張るよ!!
笑顔のめぐみに苛立ちを覚える。


何で笑ってるの?
アンタは完全に嫌われるように仕向けたのに…
私はスグに雪村先生の元へ。
三室 弥生
雪村先生。
雪村先生
ん?
三室 弥生
試合に出させてください。
雪村先生
おっ、誰か知り合いでもいて、心が燃えちゃった?
三室 弥生
まぁ…そうですね。
雪村先生
よしっ!じゃあ、行ってこい!潤と交代してね。
三室 弥生
はい!!
潤と交代して、私はめぐみにつく。
最初は私だと気付かなかっためぐみ。
だが、めぐみにボールが渡ってドリブルをつく時に目が合って、軽く目が見開かれた。
本郷 めぐみ
も、桃香…!?
三室 弥生
…ごめんね、めぐみ。私はもう桃香じゃないから。
私はニヤリと笑い、そう呟くとボールを取って、反対のゴールへと決めた。
夕凪 沙羅
弥生!ナイス〜!その調子であとも頑張っちゃって!!
三室 弥生
勿論だよ!
沙羅とハイタッチを交わし、めぐみを見る。
本郷 めぐみ
何で桃香が千代瀬に…?そんな能力持ってないでしょ!?
三室 弥生
必死に勉強したから。
私はそう鼻で笑った。
この後も私の立場に不満を持ってるのか、意味が分からないのか動きが鈍いめぐみのボールを何回も取って、シュートを決める。


その度に沙羅に褒められ、心の中で喜んだ。
もっと…もっと!もう一押しでいける!!
完全にめぐみの心が折れているところにどんどん刃を突き刺すように抜かし続けた。
そうしている内にいつの間にか試合は終わって、結果は千代瀬高校の圧勝。
夕凪 沙羅
もー!弥生、凄すぎ〜!!
沙羅が私のことを大絶賛する。
その言葉に心の中で1軍に上がれる可能性の高さに喜びを噛み締めながら…
三室 弥生
ありがと!!
…と、満面の笑顔を浮かべた。