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第55話

千代瀬高校 2年B組
2学期の始まりの日。
私は今、千代瀬高校2年B組の教室の前にいる。


下剋上に失敗した私は転校を決意し、両親に全てを話し相談したところ、名前は変えるべきだと言われたから、"桃香"から桃の花で3月を連想して"弥生"にして、苗字はお母さんの旧姓を使った。


今日から静かに過ごすんだ。


そう転校の時に私は心に決めていた。
先生
それじゃあ、入ってくれ。
先生に呼ばれ、私は教室へ足を入れた。
教室へ入ると男子からの黄色い歓声が聞こえる。
その歓声に私の心は澄み渡るような気分だった。
男子
女子だぞ!女子!
男子
しかも、今回の子。可愛くね?
女子
可愛い〜!
先生
お前ら、うっせー。それじゃあ、自己紹介を頼む。
三室 弥生
はい!今日から皆さんと一緒に過ごすことになった三室弥生です!どうぞ、よろしくお願いします!
黒板に名前を書いたとき、生徒の1人が…
女子
せんせー!もう1人いるって言っていませんでした?
先生
あ、そうだな。多分、そろそろ…
そんなことを先生が生徒達と話している間、教室内の様子を私は伺っていた。
後ろを向いて、話している派手な男女6人組。
女子の目が集まり、顔が整っている男子2人組。
窓際1番後ろの席で窓の外を眺める目付きがあまり良くない金髪の女子。
あそこら辺が主な勢力みたいだし、1軍かな…。
下剋上をしたせいか、いつの間にか、私は身の回りの状況把握が上手くなっていた。
女子
遅れてごめんなさ〜い!!!
勢いよく開けられた教室のドア。
三室 弥生
えっ…
先生
おっ、来たか。空閑。
そこに立っていたのは柚稀だった。
どうして……
男子
2人目も女子だ!
女子
しかも、2人共可愛いじゃん!
先生
空閑も自己紹介を頼む。
空閑 柚稀
えっと、空閑柚稀です!何かこの髪型で中二病とか言われるけど、ただ左目にある傷を見せたくないだけだから、そこは把握をお願いします!
左目を隠す前髪を触りながら、明るい笑顔で自己紹介をした柚稀。その自己紹介にクラスからは笑いが起きていた。
てか、目に傷があったからだったんだ…
前の学校でズボンだった柚稀が見慣れすぎて、制服のスカートとタイツを履く姿は新鮮味がある。
先生
まぁ、そんなわけで今日からみんな仲良くするんだぞ。
先生にみんなが返事をする。
先生
2人は何の部活に入るとか決まってるのか?
部活はみんなが気になることだろう。


正直、どれでもいいけど。


どうせならと思い、私は…
三室 弥生
バスケ部にしようかと思っています。
前の学校で友達に褒められたので。
授業中に琉依に褒められたことがあった私はそうすることにした。


運動部なら、私の地位も少しは上になるだろう。
先生
おぉ!バスケ部か、バスケ部なら坂上と夕凪だな。
夕凪 沙羅
もっちで〜す!
坂上 潤
どうせなら、私が校内案内しますよ!
1人はさっきの派手系の男女6人組の中から。
1人は中央の3人程のグループから手を挙げた。
先生
それじゃ、三室の案内は坂上任した。空閑はどうだ?
空閑 柚稀
私は ──
そう柚稀が言いかけたところで…
男子
柚稀はマネージャーでーす!
三室 弥生
あ、確か…
私は小さく呟く。


手を挙げたのはさっきの男子2人組の内の1人。
名前は……燎颯斗君だっけ?
先生
おっ、そうなのか?
燎 颯斗
はい!てか、男バスのマネージャーになってもらうために俺が柚稀に頼んで転校して貰いました!
その一言に女子がザワついた。
燎君と喋ってた男子は呆れた表情を浮かべる。
空閑 柚稀
…まぁ、先生。そんなわけで私は男バスのマネージャーですね。颯斗に頼まれたもんで。
先生
じゃあ、燎と倉科が空閑の案内係でいいな。
燎 颯斗
勿論です!俺と拓哉でやります!
倉科 拓哉
え、何で俺…
燎 颯斗
別にいいじゃん。凄い久しぶりに柚稀と再会するんだし!
倉科 拓哉
分かったよ…
"柚稀と再会"という言葉に更に女子がザワつく。
あの2人は女子の人気者ってこと…。
それなら、転校生を下の名前で呼んだり、久しぶりの再会とかは騒ぐに決まってる。
先生
んじゃ、あとは頼んだぞー。
そう言い、先生は私と柚稀の席を教えると教室からいなくなった。
夏休みの間に教科書の用意は出来たので、授業は問題なく受けることが出来た。
そして、運命の昼休みがやってきた…。