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第59話

最終確認
翌日。
今日は沖縄での班行動の最終確認をするらしい。
でも、私は何処の班なんて当然知らない。
三室 弥生
先生。私はどの班ですか?
先生
ん?あぁ、2人は3人班のところに1人ずつ入ってもらう。まぁ、見た感じ仲良さそうだから三室は8班、空閑は9班に入ってくれ。
三室 弥生
了解です。
空閑 柚稀
は〜い。
坂上 潤
弥生!同じ班だよ!
三室 弥生
おぉ!じゃあ、慶士と怜央も?
伊原 慶士
そゆこと。
桃原 怜央
ん。
三室 弥生
良かった〜…何処に行くの?
坂上 潤
えっとね〜…色んなところに行くけど1番楽しみなのは水族館と海かな!
三室 弥生
あ、海にも行くんだ?
伊原 慶士
うん。何か先生達の目が無いといけないらしいから、海に行っていいのは2日目だけだって。だから、他の班もいると思う。
話を聞いていると、後ろの方から声が聞こえた。
確かこの声はトップの楪千棘。
楪 千棘
あたしらはもうこの予定で決定していいでしょ?
夕凪 沙羅
さんせ〜い!!
榎本 凌久
ああ、いいぞ。
八代 琉希
海が楽しみだな!
榎本 凌久
千棘はどんな水着を持っていくんだ?
楪 千棘
ん〜、まだ秘密!
同じグループの矢野琴葉と篠田徹は他のグループに入ったようだ。
海ってことは3日目に会うことになるのかぁ…
柚稀は楓、燎君、倉科君の班になっていたが、班の中で少しもめていた。
空閑 柚稀
え、海?何で海に行くの?
倉科 拓哉
颯斗のせい。
燎 颯斗
ほら!せっかく沖縄の海に行くんだし泳ぎたいじゃん?
空閑 柚稀
見学あり系?
燎 颯斗
えぇ、柚稀も泳ごうよ!もしかして、泳げない?
空閑 柚稀
いや、泳げるけど…
柚稀は何か言いたそうな表情を浮かべる。
その表情は何処か苦しそうにも見えた。
燎 颯斗
あっ…
そう小さく声を漏らすと、燎君は少し眉を下げた。
燎 颯斗
…そうだった、ごめんね。でも、泳ぎたいから浜で待っててもらうでもいいかな?
空閑 柚稀
うん。それならいいよ。
三室 弥生
泳ぎたくない、ねぇ…
坂上 潤
ん?弥生、泳ぎたくなかった?
三室 弥生
あ、違う違う!こっちの話!
坂上 潤
そう?あとはね〜…
柚稀が泳ぎたくない、か…
まぁ、単にダルいからと言う可能性もあるとは思うけど、聞いた感じ違うみたいだ。


私はそのとき、今まで何も見えず非の打ち所のない柚稀に初めて裏があるような気がした。
まぁ、知ったところで何もならないけど…
三室 弥生
楽しみだね〜!
坂上 潤
うん!沖縄だもん!
伊原 慶士
海で溺れないようにしろよ?誰かが止まると全員の予定狂うし。
桃原 怜央
特に1番はしゃいでる潤。
坂上 潤
もぉ、分かってるよ!
桃原 怜央
心配…
伊原 慶士
ほんと…
坂上 潤
折角の修学旅行なんだから、楽しまなきゃ損じゃん?ね!弥生!
三室 弥生
まぁ…少しくらいならはしゃいでもいいんじゃないかな?
そんな曖昧な返事を返す。
このクラスはパッと見、明るいだけの教室。
でも、人には『裏』が必ずと言ってもいいほど、ほぼ確実にあるものだ。
それを探すのが癖になった私。
静かに学校生活を送ろうと、転校してまだ2日目だけど、既に体がうずうずして堪らなかった。
もっと上に…
いつか、あの楪千棘を蹴落とせないかな…?
…いやいや、そんなの何の為に転校したことに…
……でも。また、ぐっちゃぐちゃにしてやりたい。
そんな風に転校2日目にして、『下剋上教室』を再び始めるか始めないかを考えてしまっている酷い私が存在していた…。