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第96話

後ろ盾の消滅
翌日、柚稀達の仲はすっかり直っていた。
兎の手作りっぽい筆箱を見て、嬉しそうに笑っている柚稀を見て、さらに燎君が笑う。
燎 颯斗
柚稀〜、嬉しそうじゃん!
空閑 柚稀
だって、お母さんが作ってくれた最後のお誕生日プレゼントだし、この手作り兎は結構お気に入り。
燎 颯斗
あー、そのぬいぐるみもあったっけ?
空閑 柚稀
そーそー、ぬいぐるみもお母さんの手作りで5、6個?
燎 颯斗
手作りだとさらに貴重?
空閑 柚稀
勿論!
燎 颯斗
そっかそっか。
柚稀は元の柚稀に戻って…というより、前よりも明るくなっていた。
倉科 拓哉
柚稀、ゴミ。
空閑 柚稀
え、悪口?
倉科 拓哉
ちげーよ。髪にゴミついてる。
空閑 柚稀
どこどこ?
倉科 拓哉
ったく…ここだって。
呆れたように微笑み、倉科君が柚稀の髪に付いていたゴミを取っている。
その光景を見て、固まる女子達。
…でも、もうあの2人を見て、倉科君のことを諦めている女子も少なくはなかった。
結果的に言うと、あの喧嘩は仲を深めただけで司や優花里が望む結果とは真逆の方向へ。
そして、何股もしてたことをバラされた凌久。
5軍行きかな?と思っていたが、今までと同じように私達と普通に接していた。
ただ…
夕凪 沙羅
移動教室だし早く行こ!
三室 弥生
うん!あ、千棘はいいの?
榎本 凌久
別にいーよ、あんな奴。
篠田 徹
なら、早く行こう。
落ちたのは何股もかけられてた千棘だった。


後ろ盾であった凌久が開き直って千棘のことを無視するようになってから、クラスの女子も男子も千棘に話しかけることはなくなっていた。
凌久の精神力、凄っ…
バスケットボールに何度も画鋲を刺して、柚稀のせいにしたこの事件が終わって昇格降格があったのは主に3人。
1人目は信用され、1軍に戻った柚稀。
2人目は後ろ盾だった凌久に捨てられ5軍に下がった千棘。
3人目は…
月城 楓
次は移動教室?なら、行かないと。
倉科 拓哉
そうだな。
空閑 柚稀
琉希も一緒に行こ!
八代 琉希
えっ、俺いいの?
空閑 柚稀
当たり前じゃん!
3人目は柚稀が倉科君達と同じくらい気に入っている元私達側の琉希。
琉希は何軍とも言えない地位にいた。
その日の部活の帰り、徹は塾で一緒に帰れないということで同じ方面の人もいないから1人で帰ろうとした時のこと…
桃原 怜央
弥生。
三室 弥生
ん?
桃原 怜央
ちょっといいか?
三室 弥生
いいけど?
久しぶりに怜央と帰ることになった私。
このときの選択を誤ったことをそのときの私はまだ知らなかった。