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第23話

突き指
柚稀を中心に攻撃が続き、私達は大きな差をつけられて負けた。
その間、沙月が柚稀から無理にボールを取ろうとしたことで突き指をした。
柚稀は沙月の怪我に気付くと、スグに「ごめん〜」と謝り、まだ大丈夫だから冷やすようにって言って氷嚢を沙月に渡していた。
だが、その行動に腹が立ったのか沙月は貰った氷嚢で指を冷やさずにいた…。






















次の日、沙月の指には湿布が貼られていた。
桐山 桃香
沙月、大丈夫?
峰本 沙月
まぁ、うん。でも、ほんっと痛いんだけど。マジでうざっ…
鈴木 綾
仕事とかに影響しない?
峰本 沙月
多分…大丈夫だとは思う。
本郷 めぐみ
え〜!湿布貼るとかどんだけ強いのを指にぶつけたの!?ひっど〜い!
教室中に聞こえるような声で言ったのはめぐみ。
昨日の琉依と柚稀が相当ムカついたのだろう。
汚名返上のつもりがさらに負けたんだから。
しかも、サボり魔で有名な柚稀に。
数日前には転んで突き指をして湿布をしていた他の女子に「そんなので痛がるとか弱すぎ。」と言って笑っていた。
沙月のことは棚に上げてるねぇ…。
心の中で笑いながら私は黙っておくことにした。
如月 琉依
今日の放課後、遊ぶ?
空閑 柚稀
そうだね…今日は暇だしどっか行こ。
如月 琉依
今日"は"ってことは明日は手伝いの日なのか。
空閑 柚稀
うん。
如月 琉依
雅も遊ぼうよ。
伊藤 雅
え、あ、うん…。
少し戸惑い気味に返事をする3軍に落ちた雅。
他の2人はそんな雅に不思議そうな表情を浮かべていたけど、1つ分かったのはめぐみの発言を完全に無視したこと。


そんなヤンキー系がいる場所に沙月とめぐみを先頭に私達は向かった。


その瞬間、教室が水を打ったように静かになった。
峰本 沙月
おい、空閑。
空閑 柚稀
……何?
峰本 沙月
アンタのせいでこうなった指どう落とし前をつけるわけ?
沙月がそう言うと、柚稀は沙月の湿布が貼られた指に視線を落としてから……笑った。
本郷 めぐみ
何がおかしいんだよ!!
空閑 柚稀
だって〜昨日、言ったじゃん?「腫れないように冷やした方がいいよ」って。オマケに氷嚢まで渡したのに、それを使わなかったのは峰本でしょ?落とし前も何も人の言うことを聞かなかった人が悪くない?
峰本 沙月
っ…
図星を突かれて沙月が黙る。
でも、めぐみはそれでも負けじと…
本郷 めぐみ
そもそも空閑がそう言うボールを投げたのがいけないんだろ!?
すると、黙ってた琉依が…
如月 琉依
…誰だっけ。前に他の子が湿布を貼って痛がってた時に「そんなんで痛がるとか弱すぎ。」とか言って笑ってたヤツ。そこで予防をしなかった峰本にも同じこと言ってあげたら?
本郷 めぐみ
……。
空閑 柚稀
てかさ、本郷が言うんじゃなくてー、峰本、本人が言いに来たら?それとも、仲間と言う盾がいないと行動できない?馬鹿みた〜い。
如月 琉依
やっぱ、口だけ女王様だな。
そうやって、沙月を煽って笑う琉依と柚稀。
その2人を見て、沙月は正しいことを言われた悔しさと腹立つ態度の怒りから顔を真っ赤にしてギリギリと歯軋りをしていた…。