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第88話

3人の仲
次の日、何故か柚稀が学校に来ていた。


何となく気になって、私は柚稀の元へ。
三室 弥生
あれ?劇は?
空閑 柚稀
おはよ〜。クソジジイに猛抗議して、何日かは学校に来ることにしたんだ〜
三室 弥生
クソジジイって…
空閑 柚稀
いーのいーの。それよりも!劇はどうだった?楽しめたかな?
三室 弥生
うん!柚稀ちゃんってあんなに低い声とか出せたんだね、ビックリした!
空閑 柚稀
高いとこから低いとこまで出せるよ。まぁ、使い道はあまり無いけどさ。私は役者じゃないし。
三室 弥生
バスケも上手いけど、役者も上手だと思うよ!!
空閑 柚稀
そうかな?ありがと。
褒められるのはやっぱり嬉しいのか少し照れ臭そうに笑う柚稀。
すると、何かを思い出したように手を叩き…
空閑 柚稀
あ!そうだ!
三室 弥生
ん?
空閑 柚稀
今日の部活ね、男女合同だよ!
三室 弥生
い、いきなり?
空閑 柚稀
野崎先生と雪村先生には許可とったからねぇ、今日はお母さん呼んだ!
燎 颯斗
えっ、嘘!?瑞稀さん呼んだの!?
柚稀の発言に真っ先に食い付いたのは近くで倉科君と話していた燎君だった。
空閑 柚稀
ちょっと〜、盗み聞き?
燎 颯斗
それよりも今日来るの!?
空閑 柚稀
う、うん。
三室 弥生
凄い熱だね…。
空閑 柚稀
ほんと…
燎 颯斗
だって、瑞稀さんでしょ!!1回でいいから習ってみたかった!
空閑 柚稀
えー、何?私じゃ不満?
燎 颯斗
別にそうじゃないから大丈夫!拓哉も良かったな!
倉科 拓哉
は?
燎 颯斗
瑞稀さんに出来るとこを猛アピール!そしたら、瑞稀さんから見た拓哉の評価はどんどん上がっ ───
倉科 拓哉
黙れ。
スラスラと喋り続ける燎君の口を手で塞ぐ倉科君。
その表情は何処か恥ずかしいのを隠しているような気もする。
三室 弥生
倉科君は瑞稀さんが憧れなの?
倉科 拓哉
まぁ、バスケを始めたきっかけはそれもあったけど颯斗が言ってんのは…
そこまで言うと、倉科君は伝えたいことを伝え終わって話に興味が無いのか練習メニューを黙々と1人で考えている柚稀を少し見て溜息をつく。
あ、もしかして…
考えていることを何となく察したところで燎君がクスクスと笑いながら、私の近くに寄ってくる。
そして、小声で…
燎 颯斗
ついに弥生ちゃんも分かっちゃった?
三室 弥生
何となく……
燎 颯斗
それ、多分正解だよ。拓哉ったら結構な一途で昔からずっとさー
倉科 拓哉
あっ!颯斗、お前何で人にペラペラとそういうこと喋ってんだよ!
燎 颯斗
あぁ!!つい口が〜!
倉科 拓哉
ちょっ、逃げんな!
笑いながら廊下に逃げた燎君を倉科君が追って教室からいなくなった。
空閑 柚稀
騒がし〜…
三室 弥生
元気だしいいんじゃない?
空閑 柚稀
まっ、そうだね。
呆れたような表情を浮かべた柚稀が笑う。
私は軽く笑い返して、自分の席に戻った。
そして、柚稀と2人が出て行った教室の入口を交互に見ながら思考を巡らす。
この3人の関係をめちゃくちゃにしたら、こっちの1軍も落としやすくなるかな…
柚稀が倉科君達と離れても女子は残念に思わないだろうし、ある意味喜びそう…
校内での柚稀の評判は五分五分くらい。
人気者の倉科君と燎君といつもくっついててウザイとかムカつくと思っている人が多そうだが、文武両道という面にカッコイイと感じている女子も少なくはない。
柚稀は劇があるから1ヶ月くらいはたまにしか学校に来れない。
もし、関係を離そうとするならこの間しかない。
でも、1人だと難しそうだし……
そう思いながら、教室内を見回す。
三室 弥生
……あ。
いるじゃん。絶対に手伝ってくれる人達が…
この人達を使わないなんてもったいない。
私は席から立ち上がると、協力を求めるために教室の前の方に向かった。