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第56話

初位置
坂上 潤
三室さんっ!
昼休みが始まり、スグに私は名前を呼ばれた。
三室 弥生
えっと…坂上さん?
坂上 潤
そう!私は坂上さかがみじゅんっていうの。良かったら、仲良くしてね!
三室 弥生
よろしく!
坂上 潤
なんて呼べばいいかな?
三室 弥生
弥生でいいよ!
坂上 潤
分かった!私も潤でいいからね!
潤ちゃんは明るく活発的な性格みたい。
でも、校則とかを破っている感じは見た感じだとしないから、学級委員長か何かかな…
坂上 潤
ほら、慶士と怜央も!
そう言って、潤が呼んだのは2人の男子。
さっき喋ってた人達だ。
伊原 慶士
伊原いはら慶士けいじ。これからよろしく。
桃原 怜央
俺は桃原ももはら怜央れおだ。
三室 弥生
よろしくね!
坂上 潤
困ったことがあったら、いつでも声をかけてね!
三室 弥生
うん!ありがとう!早速だけど…
坂上 潤
ん?
三室 弥生
このクラスってどんな感じ?
坂上 潤
いつも明るくてうるさい!って言うのが印象的かなぁ…
三室 弥生
ふ〜ん、明るいのかぁ。
私が気になるのはカースト状況。
何となくは把握したが、もし、予測でそれが間違いだった場合にはとんでもないことになる。
坂上 潤
楽しくていいよ!あ、校内案内の前にトイレ行ってきてもいいかな?少し我慢してて…
三室 弥生
全然!行ってきて!
小走りで教室からいなくなった潤。
いつの間にか、慶士は昼ご飯でも食べに行ったのかいなくなっており、私と怜央だけが残された。
三室 弥生
……。
桃原 怜央
…あそこのうるさそうな奴らの中で特に目立つ2人がクラスで1番偉い。
不意に怜央がそう口にした。
怜央が向く先には朝、私が気になった6人組。
その中でも、話の中心になっている男女2人組が1番偉いと言いたいのだろう。
桃原 怜央
名前はゆずりは千棘ちとせ榎本えのもと凌久りく
楪は親がどっかの社長で金持ち、榎本はここら辺の暴力団の総長らしい。
楪は彼氏である総長の榎本が後ろ盾にいるから好き放題にやってるよ。
三室 弥生
へぇ…その周りは取り巻きってこと?
桃原 怜央
女子は知らねーけど、男子は榎本の親友って言ったところだな。
「あとは…」と呟きながら、怜央は窓際を見た。


窓際の席には柚稀達とその後ろに座るあの一人の子がいる。
桃原 怜央
月城つきしろかえで、アイツも強いな。ヤンキーでその怖さから楪達もあまり近付かないから。
三室 弥生
友達はいないの?
桃原 怜央
やり過ぎて、退学処分。
三室 弥生
だから…このクラスに2人も入ることが出来たんだ。
桃原 怜央
そういうこと。
頭の中で整理しながら、楓を見ていると、外を眺めているところに柚稀が話しかけに行った。
楓は最初は不審者を見るような目をしていたけど、段々慣れてきたのか柚稀と楽しそうに喋っている。
そして、柚稀はそのまま楓の手を引いて、燎君達がいるところに戻った。
桃原 怜央
今、転校生の子が話してる明るい茶髪がかがり颯斗はやと。もう1人の静かな方が倉科くらしな拓哉たくや。2人共バスケ部で女子から凄いモテてる。だから、アイツらを敵に回せば、かなりの人数を敵に回すことになる。
楓が何か思い出したように、颯斗に言うと、颯斗はパンっと手を合わせ、拓哉と柚稀の背中を押して教室から出て行った。そして、その3人を追って教室からいなくなる。


教室に残っていた女子は何処か悔しそうな目付きで柚稀の背中を見ていた。


これは…もう敵に回しちゃったのかな?
三室 弥生
…何かありがとう。
桃原 怜央
別に。このクラスで快適に過ごしたいなら、誰が強いのかは知っておいた方がいいからな。
三室 弥生
そっか。
桃原 怜央
ああ。
坂上 潤
ごめんね!遅くなって。
潤が戻って来た。
坂上 潤
それじゃ、校内案内を始めるね!
私の位置はまずは3軍に。
柚稀は…多分、また1軍ヤンキー系になる。
まぁ…静かに高校生活を送るから問題ないか…。
そう心の中で呟き、私は潤と怜央に千代瀬高校の校内案内をしてもらった…。