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第107話

失踪
次の日、楓は学校に来なかった。
あのままサボりで来てないと思っていたけど、朝学活が終わったところで燎君が少し焦ったような表情になっていることに私は気が付く。
燎 颯斗
ねぇ、楓が柚稀の家に行ってない?
空閑 柚稀
いや、来てないけど…まさかの?
燎 颯斗
そのまさかで…楓があの学校から出てった後から行方不明なんだけど…。
空閑 柚稀
えっ、嘘でしょ…?
燎 颯斗
何回電話しても出ないし…
空閑 柚稀
楓だし、行くところはかなり限られてると思うけど…
燎 颯斗
るーちゃん達にも朝、電話して聞いてみたけど知らないって。
空閑 柚稀
えぇ…。
楓が行方不明、ね…。
三室 弥生
サボりそうでサボらないからなぁ…。
琉依と同じように楓もヤンキー感満載でサボり癖があるイメージがあるが実際は全く違う。
本当に熱とかにならない限り学校に来る。
それに楓は燎君の護衛係なら尚更、学校には病気じゃないなら来るはずだ。
空閑 柚稀
楓…
ボソッと呟きながら、スカートのポケットに自然と手を突っ込んだ柚稀。
やっぱ、楓がいなくなるのが嫌なんだ。
空閑 柚稀
…颯斗。今日から始まる学園祭の準備なんだけど、私休むからよろしく。
燎 颯斗
う、うん…?体調でも悪い…?
空閑 柚稀
まぁ…うん…。あまり気分が良くないから帰らせてもらうよ。
三室 弥生
あれ?部活停止?
夕凪 沙羅
だって、もう用意しないと間に合わないでしょ?
三室 弥生
言われてみればそっか。
夕凪 沙羅
…あ。ねぇ、柚稀ちゃん。
空閑 柚稀
ん?
夕凪 沙羅
この休み中でも出来る筋トレメニューとかあったら良かったら教えてくれないかな?
空閑 柚稀
勿論!
三室 弥生
あ、私もやりたい!
空閑 柚稀
いーよいーよ!
その日の授業と終学活が終わり、みんなが学園祭のクラスの出し物の準備をし始めたときに私と沙羅、それぞれ違う内容を書いてある紙を柚稀は渡してくれた。
空閑 柚稀
これがいいと思う。
三室 弥生
ありがと!
夕凪 沙羅
頑張るよ!
空閑 柚稀
うん!じゃ、バイバ〜イ!
走っていなくなった柚稀。
沙羅は「大変だね。」と言うと、作業に戻った。
楓が消えた次の日、今度は柚稀が休んだ。
燎 颯斗
今度は柚稀が消えたんだけど…
夕凪 沙羅
えっ、うっそ〜!
三室 弥生
連絡つかないの?
燎 颯斗
うん…。
八代 琉希
悠翔が朝早くにどっか行ったって言ってたから大丈夫でしょ。
燎 颯斗
あ、そう言ってた?
八代 琉希
ああ、昨日の夜中に帰ってきて5時にはいなかったって。
燎 颯斗
なら、大丈夫かな…。
三室 弥生
柚稀ちゃんだし、そんなに心配しなくていいと思うよ。
榎本 凌久
どうだか。
そう笑っていたのは凌久だった。
いつもの嫌味な笑みを浮かべて、燎君を見ている。
燎 颯斗
…お前、何か知ってんの?
榎本 凌久
さぁ?
お互いに嫌悪感を持っているみたい…。
そんなことを私は思う。
燎君と凌久がぶつかると大抵…いや、ほぼ確実にピリピリした空気が流れている。
何でお互いにここまでこんなに嫌ってるのかは知らないけど。
先生
授業、始めるぞー。席に戻れー。
その声に燎君が窓際の席に戻って行く。
戻って行く燎君を見ていると、「届け出てんだから、生徒の心配くらいしろよ…」と聞こえたような気がした…