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第112話

甘党
月城 楓
…何で職員室で食べないんですか?
井上先生
いいじゃんいいじゃん!バスケ大会の反省会でもしようと思って。
月城 楓
なら、女子達と食べたらいいじゃないですか。何か井上モテてるし。
井上先生
先生な。
1軍人気者とヤンキー系のグループの中に何故か井上先生が入ってて、それを気にし始めたのはずっと機嫌が悪い楓だった。
燎 颯斗
まぁ、いいんじゃない?
月城 楓
取り敢えず、颯斗は何か言うことがあるんじゃない?
燎 颯斗
あ〜…本当にすいませんでした…。
月城 楓
ったく…
ブツブツと不満を漏らす楓に燎君は少し困ったような顔をすると、何かを思い出したように鞄を探ると1つの小さな箱を取り出した。
燎 颯斗
これ…謝る時に渡そうと思ってたんだけど…いる?
月城 楓
……いる。
一瞬だけ驚いた顔を見せて燎君と箱を見比べると、パッと箱を取るとお弁当を食べている柚稀の手首を掴んで立たせた。
空閑 柚稀
ん?
月城 楓
ちょっと来て。
空閑 柚稀
え、ご飯…
月城 楓
いいから。
そのまま楓は箱を持って、柚稀を連れて教室からいなくなってしまった。


すると、私の隣でパンを食べていた沙羅が気になったのか少し笑ってる燎君に…
夕凪 沙羅
珍しいね?楓ちゃんが自分の意見を通そうとするなんて。
燎 颯斗
あれ、いつも人前では食べない楓の大好物だからね。柚稀にも分けたかったんじゃないかな?
夕凪 沙羅
ちなみに何?
井上先生
SweetAngelのクッキーだろ?
燎 颯斗
おっ、先生、知ってるんすか?
井上先生
あれって女子に人気あるからなー。友達とかよく買ってるの見る。
「何であんなに並べるのか分からない」と付け足しながらペットボトルの緑茶を飲み干す井上先生。
夕凪 沙羅
そりゃ、美味しい物は時間をかけてでも食べたいのが女子なんで!
燎 颯斗
まぁ、前に楓が並んでるの見ちゃって何買うのか見てたら、お菓子とか全然食べないのにクッキー買ってご機嫌そうだったからかな。
夕凪 沙羅
意外と甘党なんだね〜。先生は?何か好きなお菓子とかあるの?
井上先生
俺?そうだなぁ…あまり菓子とか食わねーし?…あ、友達が作ったクッキーとかは好き。
その言葉にクラスの女子の視線が集まったような気がした。どうせ、バレンタインデーでも考えているのだろう。
気が早いことで…
燎 颯斗
あれだよねー、バレンタインデーとかってチョコが安いよね。
倉科 拓哉
今年は楽しみかも。
燎 颯斗
…もしかして、柚稀に貰えるかもって期待してるの?
倉科 拓哉
…違ぇよ。
井上先生
今年はっていつもは嫌なんだ?
倉科 拓哉
いや、貰えるのは嬉しいんですけど、たまに俺呪われるんじゃね?って思うくらいの怖い手紙とか添えられてることがあるんで…
燎 颯斗
ストーカー並のやつねぇ…
同じ経験があったのか燎君が苦笑いを浮かべていると、先生は「そんな経験も出来るのは今だけだぞ」と笑っている。
今年のバレンタインは手紙無しとか、あっても柔らかい内容が多くなりそう…。
夕凪 沙羅
凄い早いけど、バレンタインかぁ…弥生は誰かにあげたことある?
三室 弥生
いやぁ、中学高校も共に女子校に通ってたから…
夕凪 沙羅
小学校は?
三室 弥生
小学校とかあんまり覚えてないんだよねー…でも、あげた覚えはないかな?
夕凪 沙羅
今年は徹に上げちゃいなよ!
いきなりの沙羅の発言に思わず手にしていたチョコパンを落としそうになる。
前を見ると、徹はむせたらしく胸を叩いていた。
篠田 徹
ちょっ…沙羅…いきなりやめて…
三室 弥生
チョコパン、落としそうになっちゃったじゃん!
夕凪 沙羅
ごめんごめん〜!
ニコニコと笑う沙羅。
きっと悪気は少しもないのだろう。
学園祭まであと1週間か〜…
用意とか委員会とかで一瞬で来るんだろうなぁ…
少しして、戻ってきた2人。
席に座るかと思いや私達のところに来ると…
空閑 柚稀
ねぇ!
三室 弥生
ん?
空閑 柚稀
弥生ちゃん!徹君、借りてもいい?
三室 弥生
う、うん?
篠田 徹
は?俺?
空閑 柚稀
じゃあ、借ります!
柚稀の後ろを見ると、今度は楓が手首を掴まれて連れ回されていた。
空いてる手で徹の手首を掴むとそのまま教室から出て行った。
廊下には柚稀を待つ悠翔君の姿もあった。
夕凪 沙羅
柚稀ちゃん、弥生と徹が付き合ってたこと知ってたのかな?
三室 弥生
なんで?
夕凪 沙羅
だって、私達にじゃなくて弥生に聞いてたじゃん?
言われてみれば…
三室 弥生
確かに…
夕凪 沙羅
まっ、いっか。それよりも何だろう?楓ちゃんと悠翔君もいたし…
三室 弥生
さぁ…想像つかないかな。
休み時間終了ギリギリに戻って来た徹。
話を聞くが徹は「秘密」と苦笑いを浮かべるだけであった…。