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第127話

何様
沙羅の弱みを握る、と言っても……
三室 弥生
どうしたらいいのかなぁ…
篠田 徹
何が?
三室 弥生
ん?あー…沙羅って完璧感あるから何か面白いことないのかなぁ、って?
篠田 徹
確かに。でも、俺から見たらかなりのやつだけどな…。拓哉に聞けば?一応沙羅の彼氏だろ?
三室 弥生
そうしてみるか〜………倉科君。
私は徹の意見で沙羅が倉科君の傍で他の女子と話してるときに声をかけてみる。
倉科 拓哉
どうした?
三室 弥生
何かさ、沙羅について面白いこととかない〜?
倉科 拓哉
いきなりだな…てか、何で?三室って夕凪側の人だろ。
三室 弥生
完璧過ぎて何かないかって気になっちゃってさ。
倉科 拓哉
ああそう…正直言うと俺自身、こいつに全く興味ねぇからな…。
三室 弥生
え?
倉科 拓哉
あっ…
しまったという表情をした倉科君が沙羅に聞こえていないかとチラ見する。
沙羅は話が盛り上がって、聞こえてない。
倉科 拓哉
危なっ…
三室 弥生
それってどういうこと?
倉科 拓哉
まんまだよ…別に付き合ってるってだけで恋愛感情なんて持つわけない。守りたいものを守るためだ。いつまでも従順な犬でいるわけねぇよ。
夕凪 沙羅
ん?何か言った〜?
倉科 拓哉
いや、何もない。
夕凪 沙羅
そう?あ、弥生〜。喋るのはいいけどあんまり仲良くし過ぎないでね〜?私のなんだから〜
三室 弥生
う、うん…
見事に昔の千棘になったなぁ…。


心の中で小さくため息をついたとき、倉科君も呆れたような表情を浮かべた。
月城 楓
しょうもねぇな。
空閑 柚稀
マジでああいうのカス。
月城 楓
ほんと。
窓際でゲームをしていた2人が沙羅を見て、笑うようにクスクスと話をしている。
夕凪 沙羅
何か言った?
月城 楓
別に2人で話してただけ。
空閑 柚稀
内容に心当たりがあったから気になったんじゃないの?
夕凪 沙羅
はい?
空閑 柚稀
まっ、間違ってはないけどね。
柚稀がスマホを閉じ机に伏せると、肘を机につけて沙羅のことを哀れみの目で見つめる。


そして、一変した空気の中静かに言い放った。
空閑 柚稀
本気で馬鹿。
バンッ!!!
沙羅が勢いよく机を叩き、立ち上がる。
夕凪 沙羅
さっきから何様のつも ───
空閑 柚稀
どっちがだよ!!!
被せて柚稀が怒鳴り声を上げ、沙羅が怯む。
だが、スグに気を取り直すとズカズカと歩いていき柚稀の机の前に立った。
夕凪 沙羅
ほんっとムカつく……マジで何様のつもりなわけ?
空閑 柚稀
はぁ?その言葉、まんま返すわ。
夕凪 沙羅
っ…!私をナメてんの!?
空閑 柚稀
いいえ?全く。
夕凪 沙羅
言い方がそうでしょ!?
空閑 柚稀
いやいやぁ、見てて思ってる人は何人もいると思いますよ?
夕凪 沙羅
はぁ!?
沙羅が教室を見回し、みんなが一斉に目を逸らす。
思ってる人は私が知ってるだけでもかなりの人数はいた。前の千棘そっくりだ、ってね。
空閑 柚稀
しょうもねぇこと繰り返してさぁ…そんなに拓哉の彼女が嬉しいわけ?束縛彼女は苦しっ、仲のいい親友が彼氏と喋るだけで警戒?そんなに人に取られたくないの?
篠田 徹
……なぁ、琉希。
八代 琉希
ん?
篠田 徹
あのさ…
2人の口論を見てて何を思ったのか徹が近くにいた琉希に何かを聞く。
内容までは分からなかったけど、琉希は何かを発見したような声をあげていた。
理論攻めにされる沙羅は最初は黙っていたが、やがて意地悪な笑みを浮かべると反論を始める。
夕凪 沙羅
あ〜…分かった分かった。ようはあれだよね?倉科君が私のになったのが悔しいって妬みで怒ってんの?
八代 琉希
ちょっ、沙羅!ばっ ───
かなり慌てた琉希が沙羅の発言を止めさせようとした途端、ガタンッと席を立った肩で息をして目の色を変えた柚稀が机に手を付き、沙羅に殴りかかろうとしたのだった…。