めぐみの2つの弱みを握った私。
取り敢えず、琉依達が見ていた動画アプリをスマホに落として、偽名でアカウントを作成すると、meuをフォローしておいた。
すると、トークにメッセージが届く。
『モカちゃん、フォローありがとう♡定期的に配信するから是非、見てね!( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )❤︎』
ハ、ハートマークはキツいって…
めぐみが♡を使うなんて見たことがない。
もっと仲良くなっておいた方がいいか…。
そう思い、私は、
『meuさんのネイル技術に憧れました!質問とか、出来る生配信があればもっと嬉しいです!』
と送るとスマホを閉まった…。
翌日、教室に行くと琉依達と目が合う。
だけど、スグに逸らしてくれた。
綾とめぐみは不在のようだ。
よしっ、きたきた。
そこまで話したとこで、綾とめぐみが戻ってきた。
meuと言うと、めぐちの口角がピクリと動いた。
綾も知っていたのか話に食いつく。
めぐみは何とも言えなそうな表情をしていた。
盛り上がっていると…
そそくさとめぐみがいなくなる。すると…
めぐみの爪は毎日、手入れがされている。
私から見ると、一瞬で分かる。
沙月がサラッと毒を吐く。
沙月がそう軽くため息をつく。
少し戸惑い気味に言った綾の言葉でそのめぐみの話は終わった……。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。