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第129話

政権交代
八代 琉希
なぁなぁ、弥生ってさ?もしかして、碧座小学校?
そんなことを突然琉希に聞かれたのは学校が終わり部活もないし帰ろうとしてた時だった。
三室 弥生
そうだけど?言ったことあった?
八代 琉希
俺も碧座小学校だったんだ〜!名前も変わってないし!覚えてない?
三室 弥生
う〜ん…昔の話だからなぁ…
八代 琉希
そっか〜…まっ、俺も思い出したのが最近だからあまり言えないけどさ。
三室 弥生
そのうち思い出すかな?そう言えば、もう12月だねぇ…琉希は冬休みとか何するの?
私は殺人の詳しい日にちの探りを入れてみる。
すると、琉希は少し困ったように笑った。
八代 琉希
ほぼ予定無しかなぁ。何個かはあるけど柚稀は撮影あるし、颯斗達は部活があるだろうし。
三室 弥生
…予定のある日は何するの?
八代 琉希
何するか?あ〜、まぁ、玲依と結依の面倒を見たりとか。
三室 弥生
琉希って面倒見良いよね〜。弟さんか妹さんとかいる系?
八代 琉希
いや?一人っ子。
三室 弥生
のわりにはちっちゃい子が懐くね。
八代 琉希
きっとそういう才能じゃない?
半分苦笑いを浮かべて、琉希が頭をかく。
八代 琉希
弥生は?
三室 弥生
私は部活だけだね、あとは宿題。
八代 琉希
え、徹と遊ばないの?
三室 弥生
ほぼ毎日部活だから空いてる日は年末くらいだし、遊べるといいかな〜…って感じ。
八代 琉希
バスケ部は大変だねぇ…。
九鬼 玲苑
琉希、帰ろうぜ。
八代 琉希
あっ、忘れてた。
九鬼 玲苑
うっわ、誘っといてひでぇな。なぁ、三室。知ってるか?こいつ、冬休み予定無しって言ってっけど、冬休み前の23日に柚稀と2人で遊ぶんだとよ。クリスマス前にイチャつくとかほんとリア充だよな〜。
八代 琉希
馬鹿じゃねーの!?全然違うし、そもそも柚稀とそういう関係は絶対に有り得ないから!弥生も玲苑の言ってること信じちゃだめだからね!
「じゃ!」と手を振ると荷物を取り、琉希は教室から走り出ていく。
私は荷物を手に持ったままボソリと呟いた。
三室 弥生
………23日だ…。
琉希達は23日に誰かを…
こんな殺人日とかを知って、このまま黙っているわけにもいかない。
そう思った私は翌日の朝、沙羅に探りを入れるのも兼ねて、23日の話をしに行った。
三室 弥生
ね、沙羅。
夕凪 沙羅
どしたの?
三室 弥生
あのさ、ちょっと話が…
夕凪 沙羅
おっ、なになに?
三室 弥生
あのね…琉希のことなんだけど…
夕凪 沙羅
琉希?
三室 弥生
うん…人から聞いた話なんだけど、誰かを殺すとか…
夕凪 沙羅
琉希が人殺し宣言?厨二病にでもなったんじゃない?
三室 弥生
いや、本気で。
夕凪 沙羅
嘘でしょ?やめてよ、こんな寒い時に怖バナとかさ〜。てか、そんなんだったら今じゃなくていいでしょ〜。こっちは倉科君とクリスマスに何処に行こうかしらべ中だってのにさ〜。
三室 弥生
……。
はっ、何だこいつ。
私、結構ガチの話してるんだけど?
怖バナ?そんなことするの夏くらいでしょ。
何が倉科君とクリスマスデートだ、アンタは倉科君から1mmも愛されてないの早く自覚しろ。
頭の中で悪口のパレードが行進する。
そのパレードが外に出て行かないように私は必死に笑顔を作った。
三室 弥生
も、もぉ〜。酷いなぁ。私、結構本気で言ってるんだよ?
夕凪 沙羅
それだったら、徹に言って。そんな話だったら私、今忙しいから。
頑張って笑顔を取り繕って言った発言に対したキッパリとした沙羅の口調に久しぶりに頭にくる。
私は俯き、何秒間かフリーズ。
そして、気が付くと沙羅のスマホが教室の床に打ち付けられていた。


いきなりの出来事にみんなの視線が私達に集まる。
夕凪 沙羅
ちょっ!何するの!?!?
三室 弥生
……もう限界なんだよね…。
沙羅がスマホを拾って、私を見上げる。
その目は完全に怒りに染まり睨んでいた。
そんな沙羅を私は冷たい目で見下ろす。
三室 弥生
毎日、毎日さぁ…何?そんなにリア充感を周りに見せつけたいわけ?それで人との約束すっぽかして、日直サボるわ、我儘を言いまくるわ……やってること前の千棘と同じじゃん。千棘は自分のしてたことの重大さを理解してるけど、沙羅はしてない…いや、出来ないのかな?思考が単純過ぎてさ。
夕凪 沙羅
や、弥生?いきなり何…?
三室 弥生
今後、沙羅とは縁切るから。もう勝手にやっときなよ。このまま我儘女王様でいたらいい。まぁ…いつまで続くかは知らないけどね。じゃ。
沙羅を見下ろしたままそう言うと、私は何かぐちゃぐちゃと小声で反論する沙羅を無視して、自分の席へと戻った。
座って、スマホを取り出したところで横目で様子を窺うとハッキリと私に文句を言われたのが気に食わないのか椅子に座り、俯いて爪を噛んでいる。
女子
凄い凄い…あの夕凪沙羅がついに黙り込んじゃったよ…。
女子
ねぇ〜…ほんと、倉科君にベッタリで見てるこっちが気分悪くするよ〜…倉科君が可哀想〜…
女子
てかさ?沙羅ちゃんより弥生ちゃんの方がこのクラスをまとめるのに相応しいって私、思うんだけどー…
女子
マジそれな…!もうみんなでアイツハブろうよ。
女子
さんせ〜い!
よしっ、クラスの女子が私に傾いた…!
女子というのは集団で行動したがる。
だから、1人がハブると言い出したら他の人も自然とハブるようになるものだ。


これで沙羅は5軍まで落ち…いや、でも男子が……
男子
なぁ、お前さっきのどう思う?
男子
さっきの?
男子
ほら、三室がかなりキレてたやつ。
男子
あぁ〜…まぁ、悪ぃのは夕凪じゃね?最初はあんなやつじゃなかったのに楪が静かになってから調子に乗り出したって言うか…
男子
やっぱお前も思う?
男子
思う。
男子
俺もさ〜、正直夕凪が目立つようになってからクラスの空気が何か重くなった感じがするんだよね。拓哉に告ったあたりから特に。
女子
私も私も〜!
男子
おっ、マジで?
女子
マジで!前まで仲良かった倉科君、燎君、柚稀ちゃん、楓ちゃんのグループが今ではもう完全分裂してるじゃん?確か沙羅ちゃんと倉科君が付き合い始めてスグに倉科君が何か怒ってバラバラになったんだよね?
女子
そーそー。私、結構あの4人の昼休みのご飯食べるところ空気が和んでて、見るのが楽しかったんだけどなぁ…
男子
ほのぼのしてたよね。
女子
てか、ここだけの話なんだけど、柚稀ちゃんと楓ちゃんさ、かなり倉科君のこと心配してたよ。いきなり過ぎて何かあったのか心配、って。
男子
同じ感じのこと颯斗も言ってた!何があったのか知らないけど拓哉だったらハッキリと理由を言うはずなのに俺達の誰にも言わないなんて凄い拓哉らしくない的な。
女子
……これって、絶対に沙羅ちゃんが仲良くするなって言ってそう…。
男子
それだったら、まじ最低。
男子
真実がわかるまで俺、夕凪と話すの辞めるわ。
男子
俺もー。それだったらさっきの三室に賛成だわ。
三室 弥生
……きた…。
完全に沙羅はみんなから見捨てられた。
で、もう1人のトップである凌久は凌久で全く沙羅と話さないで2軍の男子とよく絡んでる。
徹は同じ小学校だったからか、倉科君達を心配しているから私のひと押しで沙羅と無縁に出来る。
そして、徹自身あまり目立ちたくないらしい。



と、なると?
やっと…やっと……私の勝ちだ!
何とか目標の2学期の間に見事にトップに君臨することが出来た!!


あとは私がボロを出さないようにするだけ…
なんて言ったって、前回はここで調子に乗り過ぎたせいで最後の最後に失敗したんだから……。